「スマッシュ力」を磨く!
○体幹を最大限に使い切ること!
 速い(強い)スマッシュを打つために必要なものは・・・。体重・筋力・タイミング・打点など様々な要素がある中で、 次の4つに注目してみよう。
1)土台となる下半身を安定させる。
2)股関節を基点として体感を最大限に使い切る。
3)肩胛骨、肩、ヒジ、手首、ラケットをうまく連動させて力を伝える。
4)前後や、上から下へ重心が移動する力を利用する。
 今回は2)体幹に着目して考えてみる。

○体幹の動き・・・前後(前・後屈)、左右(側屈)、回旋(ひねり)
 スマッシュのスピードに関係するのが「スイングスピード」。筋力トレーニングだけではスイングスピードを上げることはできない。
筋力が弱い女子でも体をうまく使ったスイングができれば、速いスマッシュが可能になる。
ここで重要なのが体幹の動きで、代表的な動きが上記の3つである。各動きの基礎的な動きをやってみよう。
体幹の動き(1)前後(前・後屈)

 体の前後の動きの大きさ、反りから丸めるまでの「振り幅」の大きさはショットの強さに直結!。まずは体を反る大きさ、そしてインパクト後に 丸める動作を意識して動こう、つまり後屈からスマッシュを打った後、前屈へと最後まで体を使うスマッシュを意識しよう。
→(前屈の練習)<1>長座の姿勢から上体を前に倒していく(膝はまげない)。

<2>仰向けから、膝を伸ばしたまま、つま先を頭の方へ持っていく。

→(後屈の練習)<1>うつ伏せからヒジを伸ばす。腰を浮かさないようにアゴを上に反らす。

<2>うつ伏せから両手で足首の外側をつかみ、 つま先を上げながら体を反る。

体幹の動き(2)左右(側屈)
 左右の動きとは、体側(脇腹)を伸ばしたり、縮めたりすること。通常、伸ばすことに集中しがちだが、縮めるのも大切。筋肉を縮めることは 瞬発力につながり、伸ばすことは下肢や体幹の安定につながる。
→(側屈の練習)<1>仰向けから、片方のヒジと膝をくっつけるように体側を縮める。反対側は伸びる。これを左右。

→(側屈の練習)<2>仰向けから頭上で足部に触れるように脚を上げて体側を縮める。反対側は伸びる。これを左右。

両側で行い、左右の差をチェックしておく、得手不得手がわかる。
体幹の動き(3)回旋(ひねり)


前後の動きだけではスマッシュのスピードが上がらない時がある。人の体はロボットと違って柔らかさがあるので、「ひねり」 を加えることでスピードを乗せることができる。
手を後に引いただけではなく、骨盤から上体をひねり上げるつもりで、また、スイングの後は逆にひねって体を戻す(ひねり戻し)ことができれば 「ひねり」を最大限使いこなすことになる。
→(回旋の練習)<1>仰向けから、左右の両膝をつけたまま左右に倒し、体をねじる。両手は水平に伸ばしたまま。

→(回旋の練習)<2>両手を水平に広げたうつ伏せから、片足を後へ上げ、股関節から逆脚の方に体をねじる。これを左右。

→(回旋の練習)<3>片膝を曲げて尻の下に寄せる。逆側の膝を立てる。上体をねじって手を足裏に近づける。これを左右。

(^_^)次回は3つの動きを高める「体幹エクササイズ」へ
「スマッシュ考」「続スマッシュ考」「スマッシュ強化」「ジャンプ時の身体バランス考」も参考に・・・。

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