[レベルアップ]ドライブ
ドライブについては今までにもいろいろな観点から説明してきたので、それらも参考にして欲しい。
今回は、少し打てるようになった選手を対象にしたレベルアップの観点からドライブを見直してみよう。
○ドライブはどんなショット?
ドライブとは、コートの中央付近からネットすれすれをねらって低く相手に返球するショットだ。スマッシュが打てない相手からの返球に対して、
攻撃を継続する意味で打つ場合と、それとは逆に相手に攻撃させないため、打点が下がった状態からでも球をあげないドライブもある。
主にダブルスで使うが、最近では空調の影響を受けないようにとシングルスでも使う場合が増えている。ドライブの種類も強いドライブ、
通常のドライブ[基礎打ちで打ち合う程度]、ショートドライブの3パターン。
スマッシュが遅い選手でも、ドライブの質が高ければ攻撃のバリエーションが増える。守備的な場面でも、シャトルを沈めることで攻撃に転じられる。
使いこなせれば相手の上をいくことができるハズ。
☆ドライブがうまい選手は・・・
特にシャトルを沈めるのが大事なダブルスでは、スマッシュを打ったあとの相手からの返球に対して打点が下がった場合でも、ドライブを打てば攻撃を
継続させることができる。また、守備に回ってしまっても、ロブではなくネットすれすれに低く返せば、相手の攻撃を1回で止められる。続いて守備から
攻撃に転じることができる。
[
動画youtubeから一部切取]
★ドライブが苦手な選手は・・・
シャトルを沈められたときに、「上げる」という選択肢しかなくなる。とくにダブルスでは、上げればスマッシュを打たれてしまう。ドライブが打てれば
守備に回ることになってしまう。
シングルスで、体力のあるラリー型の選手に対してラリーを切る手段として使えるドライブも、使えないとカットやドロップで落とすか、上げるしか手段がなくなる。
ドライブを打って速い展開に持ち込めばラケットワークの勝負に持ち込めるのに、使えないと相手の得意な体力勝負につき合わされることになる。
◎基本フォームチェック[足のスタンス]
足は肩幅程度に横に開いてフォアとバックを打ち分けるのが基本。最初は右足を前に、バックハンドが打ちやすい状態から練習すると良い。がフォアでの返球が
難しくなるので注意すること。
小さいスイングでネットから浮かないように、振ってすぐに戻す。沈められたら利き足を前に出して攻撃の準備にはいる。
◎体の使い方チェック
[正面にきた球の処理]正面は意外に難しい。体を移動する余裕がないときはヒジと肩を動かしてラケット面を変えて対応する。ラケット面を変えるには、
グリップを指先だけで握る感じ、親指と人差し指のV字部分に隙間ができるぐらい余裕を持って退所する。
[打点について]打点は、差し込まれないように「より前で」が基本。レベルが上がってきたら相手の打点などからシャトルの軌道が予測できるようになる。
例えば相手の打点が腰あたりだとシャトルは上がってくる。相手の打点が高ければ角度が付いて入ってくるので自分の打点は低くなる。
また、より前でとらえられればクロスにも打てるけれど、差し込まれているとクロスに打てなくなる。
(^_^)
レベルアップするドライブ練習法へ続く。
[参考]
「ドライブを磨く」 「ドライブを磨く(2)」