パフォーマンスアップ
○体幹の重要性
 トレーニングといえば「体幹」といわれるくらい、体幹トレーニングということばがよく使われる。
体幹の重要性と注意点について説明する。
(1)下肢とのつながりから
 まず、体幹の定義から・・・一般的に腕や足、首から上をのぞく部位を指し、股関節も含む。 股関節には腸腰筋という、スポーツを行う上で重要な筋肉の付着部があり、非常に重要となる。
特にバドミントンをする上、で下肢(大腿より下)は動き(特に移動)を司る大切な部位である。
ヒザ関節と足関節は前後方向に動きやすい形状になっており、ヒザ関節は特に顕著である。しかし股関節は球形で、関節の中でもっとも動きの自由度が 高い。体幹の機能を考える上で大切なものが股関節である。つまり、股関節を自由に使えることが、体幹の機能を高めることにつながる。

どうすれば股関節を自由に使うことができるのか。股関節を柔らかくするればいいわけでもなく、腰周りが自由に動かないといけない。 その起点は骨盤である。骨盤を動かしたとき、肋骨などの胴体の上の部分がつられて動いてしまうと股関節もうまく使うことができない。
つまり、下肢の機能を最大限に生かすためには股関節が起点になって、体幹をバランスよく使うことが重要だ!

(2)上肢とのつながりから
 バドミントンは走り回るだけではなく、ラケットで跳ねを打つ。当然腕は重要な部位となる。手首の自由度はヒザなどに比べて高く、肩関節も球形で 自由度も高い。そのため体幹の助けがなくても意外に自由に動いてしまう。動くからいいと思わずに、体幹をうまく使わないと、 レシーブなども差し込まれ、力負けしてしまう。いわゆる「手打ち」の状態となり、ケガも多くなる。

 体全体の中で力を生み出す能力が高いのが、骨盤を含む背骨で、体幹の柱にもなる背骨が、力の強さやコントロールの役割を担い、腕で繊細な動きの 調整に専念できればパフォーマンスが高まってくる。
このときの注意点は、体幹は非常に大切だが、手足と連動させることが最重要となる。
手や足のバランスが悪いと体幹トレーニングの効果も落ち、パフォーマンスが向上しないことも多い。そして、手や腕の能力は、体幹を介して足の 能力と影響し合う。
 手や足の治療やリハビリを行う際にも体幹から改善しなければならないことも多く、それぞれバランスを整えながらトレーニングしていくことが重要だ。
「スマッシュ力」を磨く体幹 「体幹エクササイズ」も参考に・・・。

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