実戦ルール(61)手から離れたラケットが相手コートに入ったときの対応
 (4)ネットの下から相手側のコートに踏み出してしまったら?
 (53)ネットの下からラケットが出てしまったとき
 (36)ラケットが打球後に手から離れ、ネットを直撃したら?
 (18)ラケットがネットを越えてもフォルトにならない場合
以上の各項も参考に

 公認審判員規程第3条 主審への助言 第9項、マッチ(試合)中の主審が処理すべき特別な状況として
(1)主審は次のことに特に注意を払い、規程に従い適切に処理する。
@プレーヤーがラケットを相手コートに投げ込んだり、またはネットの下から滑り込み、それによって相手を明らかに妨害したり、 あるいは相手の注意を明らかにそらしたりした場合、それぞれ競技規則・第13条・第4項(2)(3)によって「フォルト」とする。

 今回、AのラケットはスマッシュをレシーブしたCの足元に届いた時には、横にいたDへのプッシュをBに決められてしまった。
レシーブできなかったDは、Aのラケットの直接的に妨害を受けてはいないし、コートが入ってきた瞬間にはプッシュを決められていたので、主審も判断を迷うかもしれない。
しかし、ラケットがコートに入った時点で、競技規則・第13条・第4項(3)「ラケットまたは身体で、ネットの下から、相手のコートを侵し、著しく相手を妨害したり、相手の注意をそらしたとき」と判定し、「フォルト」とコールする。
主審は「妨害、注意はそらしていないので...」と思ったようだが、一般的にラケットが相手コートに完全に入った時点で、 注意をそらされる可能性が大きいので、ダブルスとしてC&Dどちら側かという問題ではなく、「注意をそらした」ということで 「フォルト」とする。
 ただ、ラケットの先端やグリップエンドがすこしぐらい越えたとしても、必ずフォルトというわけではないのでプレーに影響あったかどうかをしっかり見極めること。
(~_~)手から離れたラケットがネットやポストに触れた場合は競技規則・第13条・第4項(1) 「ラケット、身体または着衣で、ネットまたはその支持物に触れたとき」によりフォルトになるので間違えないよう・・・

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