[考察1] 最短距離をイメージする
ラリー中は少しでも無駄な動きをなくして体力・筋力の温存につなげることが大切だ。試合が続き、勝ち上がるにつれて疲れが出る場面でも、高いパフォーマンスを発揮するためには
欠かせない技術。質の高いフットワークつなげるためにリアクションステップ、一歩目の踏み出し、最後の踏み込みなどを意識して習慣づけよう。
[考察2] リアクションステップの使い方
相手が打つ直前に軽くジャンプをして、床からの反動で動き出しの力を得ることを目的としたのがリアクションステップ。小・中のジュニアからバドを始めた
選手は、リアクションステップをするよう教えられた人もあるはず。有効なのは事実だが、大きく真上にジャンプすることによって強い反動を得ようとするのは得策ではない。
高く跳んでしまっては滞空時間が長くなり、すぐに床が蹴れない、結果的に反応が遅れて落下地点に間に合わないなんてことも起こる。
床からの反動を使うときは、大きく跳ぶよりは、軽く跳んで床を蹴ることに力を使う方が効果的だ。相手が打つ前にスッと足を外して(開いて)、
蹴り足[右に出たいときは左足]に力を込めて押し出すことで重心移動でスムーズに動けるハズ。
高くジャンプすると、目線や体が大きくブレたり、安定感を失ったまま動くことでミート力も低下する、着地時に足への負荷がかかるなどの点からも要注意!
[考察3] 利き足に頼らない動き出し
前に動き出すときのステップを考えてみる。"構え"の姿勢から前に動き出すときは、主に利き足とは逆の足で床を蹴る。右利きの場合は、左足で床を強く蹴ってから
右脚が前に出て着地。ここで確認したいことは、利き足に頼った動きになっていないかどうか...利き足の力だけで進もうとすると、
体を動かすバランスが偏り、歩数を増やさなければならなくなる。
逆足の力を[力強く蹴り出す]使うステップを意識し、前に進む推進力を得ることで送り足も大きくなり、踏み込む幅が大きくできる。
特に焦ったときは、利き足は動いているのに、逆の足がうまく動いていないときも多いので、改めて自分の足さばきがどうなのかを
確認してみよう。
[考察4] つま先の向き、高さを意識する
素早い動きが必要なとき、無駄な動きをしていないだろうか?
例えば、前に足を出すときに"つま先"を上に上げ過ぎると重心が高くなる。上げ過ぎないように、足裏も床から離し過ぎないようにしよう。
「つま先を上げて、かかとから着地」と教本にもあるが、これはシャトルを打つ時の踏み込み方だ。最初の一歩目からは必要なく、
落下地点にいかに素早く、最短距離で動くかが大事だ。
▽動き出し(2)強化に続く