基本技術の"常識"を再考察
 今まで学んできた動き方や考え方は、本当に勝利につながっているのか、先輩から受け継いできたモノ、自分なりに工夫したものも含めて"基本技術"のポイントを 再考察してみよう。そこからレベルアップにつながるヒントを得ることができたら...。
 前回、"無駄な動き"を確認し、構えてから動き出すまでの一連の流れを考察した。続いて強化するための方策をみていこう。

[強化1] 手投げノックでフォームチェック
 自分のフットワークがどういう姿勢なのか、蹴れ足や踏み出し方はどうなのか、これらを知ることが大切だ。まずは一般的な手投げノックで、蹴り足から踏み込みまでの フットワークの質を高めることから始めよう! 。
 練習者は、ノッカーが投げるシャトルに対してヘアピンやロブを打ちに行く。どうすれば最短距離に無駄なく動けるかを考えてやってみよう。 他の人に見てもらってるよいが、動画を撮影して確認すれば、自分の課題も見つかりやすいし、他の選手と比較すると、スピードアップのヒントも見えてくるハズ。

[強化2] 足裏の力を引き出す
 フットワークの時に、足裏で蹴る意識を強化することで、蹴り足や一歩目の踏み出し、踏み込み方の質を高めることができる。
 ゴムチューブを使って、抵抗を受けながら足裏を意識して動いたり、足の指で床をつかむイメージで動く。太ももやふくらはぎとの連動を考えながら 取り組むと、より効果が高まる。


[思考] 連動性を意識する
 力の伝わり方は、[床を蹴ったときのエネルギー] → 足裏→足首 →ヒザ →股関節→腰の回転・体のひねり → 肩・ヒジ→手首 と、多くの関節を経由してラケットに流れ、 ショットの強さにつながっていく。この連動性を理解した上で、蹴り足や一歩目の踏み出しの質を高めることの意義を理解しよう。
 スピードや力強さだけに頼り過ぎず、どのように力が伝わるのかに意識を向けて取り組んでいこう。

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