[2]時間をつくる、守りのクリアーを打つ
クリアーには2種類のクリアーがある。ハイクリアーとドリブンクリアーだ。高さの違いでも分類できるが、「自分が守りたいときのクリアー」
「自分が攻めたいときのクリアー」と考えてみよう。
自分が守りたいときは、クリアーを高く、コートを大きく立体的に使って打ち、時間を稼ぐ。桃田賢斗、マレーシアのリー・チョン・ウェイなどのトッププレーヤー
でも、コート奥から大きくクリアーを打って、センターまで戻っている場面がある。女子のトップ選手の奥原希望、山口茜選手らも、クリアーを打った後、
ゆっくりとセンターに戻っている場面を目にする。これらは「自分が守りたいときのクリアー」を打っていると考えればよい。
例えば、クリアーの打ち合いで相手に攻め込まれているときや、相手が攻めたがっているようなとき、速いテンポのラリーで点を取られているなど、
少し展開を落ち着かせたいというときに使うといい。 相手はテンポを上げて早く打ちたいと、低い球に跳びつこうとする。
そんなときに、強いクリアーで後ろに下げられるときついハズ。
時間を作りたい、守りのクリアーを打つ際は、右足をしっかり後方[シャトルの落下点]に入れて、右足から左足へ体重移動し、クリアーを高く飛ばすようにコントロールする。
打ち終わったら、右足で蹴って、ゆっくりとセンターに戻るようなイメージだ。
[3]時間を奪い、攻めるクリアーを打つ
攻めのクリアーは、軌道が低めでスピードを重視したクリアー。テンポを早く、攻めるときに使う。相手の体勢が十分でないときなど、その体勢を整える時間を
与えない。
注意すべきは、「時間が奪われるのは、相手だけではないということ。自分が速く打てば、相手から返ってくるのも当然速くなるので、
自分の戻りも速くしないといけない。速く攻め込んだら、自分も素早く次の準備をすることが必要だ。
攻めのクリアーを打つ際は、右足をしっかり下げてタメを作るのは"守りのクリアー"と同じだが、空中で足を入れ替える。
ここで体の動きもスピードアップする。足を入れ替えたあと左足で着地し、その左足で蹴り出す。
攻めのクリアーでは、テンポ良くフットワークを使うことも重要だ。クリアーがうまい選手は、ショットがうまいのはもちろんだが、足の使い方がうまい。
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