★クリアーで守る、クリアーで攻める!(前編)
派手なエースショットばかりで決まるのが勝負ではない。力が拮抗しているように見えるクリアーの打ち合いの中でも、力強く押してラリーの主導権を握っている選手もいれば、
逆に劣勢に陥る選手もいる。
ビギナー、トップ選手問わず、打ち方や使い方によって守りにも攻めにもなるショットがクリアー。今回、水島工高・日本大・日本ユニシス後、現在 ACT SAIKYOでコーチをしている佐伯裕行氏が解説しているので、「クリアーの基本」をおさらいし、自在に使い分けられるようになろう。
[1] 足を使って強うクリアーを打つ
クリアーは基本といえるショット。派手なショットではないので、試合の中でも決して目立つことはないが、"基本"ということは、それだけプレーの土台となるショットだ。プレーの土台となるクリアーで、大事な
「初速」「シャトルをとらえる位置」「足を使うこと」を確認していこう。
●右足をためて左からの力をインパクトに伝える
クリアーは自分のコート奥から相手のコート奥までしっかりとシャトルを打ち返すショットだ。シャトルをとらえる位置までフットワークを使って移動する。
その際、しっかりと後ろに下げた右足(右利きの場合)でタメをつくことがポイント。
タメをつくった状態から、左足(前側)に体重移動。右足でためたパワーをラケットに伝えていく。
足が上手く使えず、手打ちになってしまうと、初速が出ずに力強いクリアーにならない。さらに、シャトルを力で強く打とうとするために繊細なコントロールができない。ついアバウトなクリアーになってしまい、ライン際をねらうような繊細なコントロールやクリアーの高さを
調節するなどのコントロールは、しっかり足を使って打つ"芯のある"強いショットにしよう。
クリアーの打ち合いで、先に崩れるのは手打ちになっている方だ!!!
●打点は体より前で
右足でタメをつくると前述したが、あまりに体重が右足に乗り過ぎると、あおられる姿勢になって打点が後ろになってしまう。
これでは体勢が崩れ、シャトルに力を伝えることができない。打点は自分より前にすると、者知るに力が伝えやすい。
足を使うことで、インパクト後の"初速"が出て、右足を適切に使うことで、シャトルを前でとらえることができる。日々の練習から意識しておくことが大切だ。
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【クリアーの基本練習】ネット前+クリアー
@ノッカーは2球ネット前に出す。練習者はヘアピンで返す。
Aノッカーは3本目をクロスに上げる。練習者はクロスにあおられた球をクリアー(ストレートでよい)で返す。
※低いドライブ系の球はクリアーで返すのは難しいので、ノッカーは練習者に合わせて高さを調節する。
(^_^)[2]時間をつくる、[3]時間を奪うに続く・・・