(3)ゲーム編-ダブルス-

Q6]ダブルスで、サイド・バイ・サイドから前衛に入るコツがつかめない。
 ans. ドライブとショートリターンが前に入るスイッチ![柏原みき(ACT SAIKYO)]
 女子ダブルスではクリアーやロングリターンなどを使って長いラリー展開になる場合も多く、自分たちが守備的な状況になるとサイド・バイ・サイドになる。 逆にドライブやショートリターンで仕掛けたときはトップ&バックになるきっかけ。前衛に入りやすいタイミングは、自分の打ったリターンが沈んだとき、 相手の打点が低いときや強い球が来ないと判断したら、思い切って前に出てみよう。
 注意点は、自分が打つ球をネットから浮かせないこと。浮いてしまうと相手前衛にねらわれてしまうのでしっかり沈める。沈めることで相手の攻撃を防ぎ、 トップ&バックが作りやすくなる。
[アドバイス] ショートリターンを打つ場合、ストレートばかりでは相手に読まれてしまう。可能であればクロスも使うことで、相手の反応を守備タイプの人は長いラリーの中で自分の長所を出して、失点しても諦めずに我慢強く気持ちが続くが、攻撃型は連続失点すると落ち込んで次への対応が遅れる。 せっかく決める力があるのだから。次にどうやって点を取るか、ラリーで相手のミスを誘うなど意識を向けるようにする。
遅らせることができる。しっかり相手の前衛を見て 空いているスペースにリターンしていこう。
Q7]ダブルスで、パートナーがねらわれたとき、自分はどう対処すればいいのか?
 ans. パートナーが落ち込まない言葉をかけよう![川島里羅(NTT東日本)]
 ダブルスを組んでいて、毎回2人の調子が良いとことはなかなかないのでは・・・。パートナーがねらわれたり、自分がねらわれることもある。パートナーに 球が集まる展開の時は、まず、自分がミスをしないこと。そして、パートナーには常に声をかけるようにする。この状況では"技術"よりも"気持ちの面"でやられているので、 「気にしなくていいよ」「まずは入れよう、集中!」などシンプルな声掛けを。試合中なのでパートナーが落ち込まないように支えことが大切。
[アドバイス] パートナーが前衛ならば、「相手のカットやドロップをねらって、どんどん前に入って欲しい」と伝えたりする。ねらわれていても、やることを明確にすれば 萎縮せず動きやすくなるものだ。
Q8]ダブルスで、パートナーがイライラしていたら、自分はどう対応すればいいのか?
 ans. パートナーの気分がよくなるプレーを![竹内義憲(日立情報通信)]
 ダブルスを組んでいて、どちらかの調子が良くないことことも・・・。パートナーの調子が悪く、プレー中に苛立っているのであれば、そのイライラの原因を分析してから 声掛けしてみよう。可能ならプレーの面でもサポートしたい思うのも当然。例えば前衛選手のパートナーに、あえて後ろに下がってもらい、思いっきり攻撃してもらう。 全力で打つこととでスッキリしてもらうのもひとつの手だ。何かのきっかけで気分転換できればイライラが落ち着くこともある。
Q9]ダブルスで、緊迫した場面で、サービスが浮いてしまうので何かよい対処法はない?
 ans. 急がず、自分のタイミングで打とう![星千智(日本ユニシス)]
 トップ選手でも重要な場面でのサービスは緊張するもの。緊張していると早くサービスを打ってしまいがち。シャトルをセットしたあと、流れで打つのではなく、 自分が打ちやすいタイミングをはかって打つように心がけよう。間合いを取ってしっかり気持ちを落ち着かせてからサービスにはいる。
[アドバイス] ショートサービスはシンプルな動きの分、メンタル面が技術に影響を与える。フリー練習や練習の合間、ゲーム練習のサービスなど機会をとらえて たくさん練習しよう。
 ans. サービスの「その後」をイメージしよう![竹内義憲(日立情報通信)]
 サービスはメンタル面の要素が大きいことはみんなわかっていることだ。試合序盤で浮いたサービスを叩かれると、その後まで引きずってしまう。 そうなるとサービスに対してネガティブになってしまい、緊迫した場面ではさらにビビってしまう。そんな時、浮くことよりもサービスの質や、その後に意識を向けてみよう。 相手が打ちにくいコースを考えたり、相手の打ち方によって次の動きを考えるなどどうやったらそのラリーでポイントを奪うか重視することだ。 それでも浮くことが気になるなら、無理にショートは打たず、ロングでOK。何気なくロングを打つのではなく、パートナーにも「緊迫した場面はロングを打つこともある」ことを伝えて、 その後の守備で挽回しよう。

▼(4)メンタル編に続く
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