Q11]試合中リードをしていても、終盤追いつかれたり逆転されることが多い。どういう気持ちで後半を戦えばいい?
ans. ゴールを作らず、目の前の1点に集中![松村健太(ジェイテクト)]
平泳ぎの北島康介さんの本の中で「人間の本能として、ゴールが見えると力が発揮できないメカニズムがある」ということを書いている。バドミントンでも、
21点のゴールが近づいてくると安心や緊張が生まれ、思うようなプレーができなくなる可能性もある。バドミントンは、1点ごとにラリーが途切れるので、
その1点を確実に取ることに集中するのも良いのでは・・・。
1点1点の積み重ねだけを意識して、失点しても次のプレーに集中する−−そういった練習を日頃からしておくと、実際の試合でも生かすことができる。
[アドバイス] 追い上げられて気持ちに焦りが生ずると、ラリーがワンパターンになりがち。そんな中で避けたいのは、相手にネット前で攻撃されること。
ネット前で決められると精神的に落ち込んでしまうことが多い。そうならないためにも、オールロングや相手をなるべく後方に下げるラリーを試そう。
攻め急いでミスをするよりも、大きい展開で我慢強く戦って、相手のミスを待つ作戦も有効だ。
Q12]パートナーともに試合の出だしが悪いので、序盤の組み立て方や心構えを教えて・・・。
ans. 対戦相手を分析してから試合に臨むとだいぶ違う・・・[柏原みき(ACT SAIKYO)]
試合の序盤は「早く自分たちの流れをつかみたい」「ポイントがほしい」という思いが強いもの。それが空振りに終わり、ミスをさそう。
ネガティブ思考にとなり、普段では考えられないミスが出たり、焦りが生まれて悪循環に陥ることにもなる。
そうならないためにまずは準備すること。
試合前に対戦相手のプレーを見たり、どう戦うかをパートナーと相談しておく。仮に序盤で失点しても、相手の情報が分かっていれば立て直すきっかけとなるハズ。
[アドバイス] 体育館の環境を把握することも試合序盤をうまく戦うために必要。とくに風の方向はアップの時に確認しておくこと。シャトルの飛び方や流れ方、
伸び方を知っているだけでも、試合の出だしのプレーに違いが生まれる。
Q13]強い相手と対戦するときは、どんな準備をしておけばよい?
ans. 挑戦者の気持ちで、自分の力をすべて出し切る![坂井一将(金沢学院クラブ)]
強い相手との対戦は、緊張するし、ボコボコにされたらどうしよう・・・と不安になるもの。ただ、こう思ってしまうと悪い流れが続いてしまうので、
まずはメンタル面で負けないようにしたい。一番いいのは「自分の力を100%出し切る」ことだ。もしくは「いままで練習してきたことを出し切る」というのも、
強い相手と戦うときに意識する。ネガティブな考えで試合に入るよりはポジティブで臨んだ方がいいプレーが出やすい。
元々の力は相手が上だと割り切って、挑戦者の気持ちを全面に出して勝負していこう。