下肢の役割と特徴
「下肢」ってなんだ?
 「下肢」とは股関節から足までの部分で、役割は体を移動させることや、上半身を支えることだ。
バドミントンは、コート内のさまざまな方向へ素早く移動することが多い。ダッシュ、踏み込み、ジャンプ、ストップ、ターンを繰り返し行うことで、 そのときに下肢を使っている。
 足をしっかりと使わないと良い位置に移動できず、上半身が不安定な状態や手打ち、または無理な体勢でシャトルを打つことになる。 そうなると、正確なショットが打てず、また、無理をすることでケガの原因にもつながる。

下肢の役割[体重を支える]
 前述のように、下肢に大きな負担がかかるために、上半身に比べて下肢のケガが多く起こる。平地を歩行する際には、ヒザの関節には 体重の約3倍の荷重がかかるといわれている。
 プレー中はダッシュ、ジャンプ、ストップ、ターンなどの激しい動作により、歩行時以上の荷重が繰り返しかかるため、それらの付加に耐えられるよう 質の高いトレーニングを行い、疲労をしっかり回復させ、よいコンディションにしておくことが大切だ。  急激な体重増加は、負荷も急増するので気をつける。

下肢の役割[体を安定させる]
 下肢のコンディションで、もう一つ大切なのは「安定性」だ。
 前に踏み込んだときなど、ヒザが内側に入ってしまうケースがある。そうなると尻の筋肉に力が入りにくく、骨盤が不安定になり、さらにヒザ自体にねじれる ストレスが増し、ケガのリスクが高まる。
 また、扁平足なども体の安定性に影響する。扁平足の人が片足で立つと、体重が足の内側にかかる。この場合、ヒザが内側に入り、骨盤が不安定になる。 その結果、バランスが取りにくくなる。
土台である下肢の状態が、体幹や上肢など体全体に影響を及ぼすので、下肢を安定させることがケガの予防やパフォーマンスに良い影響をもたらすことになる。

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