シングルスのタイプ別練習(前編)
 シングルスプレーヤーを3つのタイプに分けて、それぞれの特徴と練習法を考えよう。まずは、自分がどのタイプか、どのタイプを目指すのか。
(1)攻撃型
 スマッシュなどが得意で、攻撃を軸にしてラリーを作るタイプ。力強いスマッシュが打てる高いフィジカル能力が生命線だが、 フォームやバランスが崩れると簡単なミスも増える。
(2)ラリー型
 クリアー、カット、レシーブなどでじっくりラリーを組み立てていくタイプ。プレーに派手さはないが、強いフィジカル、心肺機能、気持ちが武器。
(3)ダブルス型
 ダブルスのような低くて速いラリーを得意とするタイプ。クリアーやロブなどの大きな展開はないが、(1)(2)のタイプであっても シングルス選手としての幅を広げるために備えておくと良い。

ただ、どのタイプにも共通するのは、押す込まれた状況で最後に頼るのは手先の技術ではないということ。 シングルスではどんな状況でも崩れないメンタルが必要で、体力やガマン強さにも繋がっていく。
 シングルスで勝つには、まず動けることが大原則。体力不足からメンタルが追い込まれていく。それを踏まえた上で各タイプ別に練習をしていこう。
●1)スマッシュが得意な攻撃タイプ。
 意識するのはフィジカルコンディション。スマッシュを連続5本打てるより10本打てる方がいい。ネット前の対応でも、もう一歩動いて上からヘアピンを打つことを 心がけ、自分が得意とする攻撃に転じるためためのフィジカル向上をめざす。
次に、持ち球を増やす。ストレートとクロスに同じ精度で打てているか、スマッシュだけではなくカットやドロップもきちんと打ち分けられているか。 長所の攻めを重点に、苦手なレシーブ力を鍛えるようにする。  本番の試合では疲れて足が動かなくなるとミスショットが増える。それを意識して、ウェィトトレーニングやフットワークで疲れた状態でノックで追い込む などの練習メニューも考える必要がある。

「スマッシュ&ネット」を中心としたノック練習
[逆N字]ストレートスマッシュ→ヘアピン→クロスに下がってストレートスマッシュ→ヘアピン。
[X字]クロススマッシュ→ヘアピン→ストレートに下がってクロススマッシュ→ヘアピン。
※クロス前でヘアピンする逆パターンもあり。
「30秒+休憩」を各10セット

▽(2)ラリー型、(3)ダブルス型に続く
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