体幹のコンディショニング[1]
○体幹の基礎知識

「体幹」・・・簡単に言うと(広い意味)手足を除いた胴体の部分、つまり胸・腹・腰・背中をいう。
おもな働きは「姿勢を保つこと」「体を安定させること」「体を曲げたりひねったりという大きな動き」ができる。
さらに上半身と下半身を連結させるという大事な役割を担っている。
○狭い意味での体幹
専門的な意味では、「体幹」は横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群の四つの集まりで、体幹の深層筋という。
外から見ることができない、体の深いところにある筋肉で、「インナーマッスル」とか「インナーユニット」ともいわれる。
普段、腹筋や背筋のトレーニングをする際は体の表面に近い部分の筋肉(表層筋)が目に見えて、使っている感覚がわかりやすい。
が、深層で体を支える筋肉が安定していればこそ、動かす筋肉がその力を発揮している。
深層筋のことを意識してトレーニングすれば効果もよりでるハズ。
○姿勢を保持する深層筋
横隔膜・・・息を吸うために働く筋肉。ここが痙攣する状態がしゃっくりだ。
腹横筋・・・息を吐くための筋肉。腹の一番深いところにある。
多裂筋・・・いくつも積み重なってできている背骨をくっつけている。体を後ろから支えている。
骨盤底筋群・・・細かい九つの筋肉から成り、下からハンモックのように内臓を支えている。
これら四つは姿勢を保持するための働きを担い、骨のない空洞である胴体(腹腔)を守っている。
○普段の姿勢から・・・骨盤の傾き
腹筋や背筋、尻や太ももの筋力や柔軟性の低下で骨盤の動きが制限されてしまう。背中を丸めたり、胸をつきだして背中を反ることで
腰、腹筋や背筋、股関節のケガや痛みの原因にもなる。

「体幹の安定」いい姿勢でいいプレーを!