★ダブルスのサービスを極める(2)
前回は「不利なら不利なりに」サービスを考えてきた。川前選手は他の選手よりもロングサービスを使う割合が多いという。
そのねらいは何か・・。
(4)ロングサービスを打って切り替える
レシーバーは基本的に前のめりになっている。そこへロングを打てば甘くならなければかなりの確率で追い込める上に、返球をドライブ
程度に封じれば相手からの決定力はない。また、ふんわりとしたサービスで、あえて打たせてそのレシーブからラリーをつくるという手もある。
図のように、ロングサービスで相手の意表を突いたらPはストレートに詰め、Sはネット周辺特に斜線部で張る。甘い球なら仕留めればよいし、
ネットに逃げてきたらネットで返球すれば下から捕らせることができる。インターセプトできない高さの球はPが対応できる。
ふいなロングサービスは危険なので、サービス前にPに合図を出すなどの対応を理解させておくことが必要。
(5)「間」をうまく使う
駆け引きという点では「間」をうまく使うことも大切。バドミントンでは唯一自分の間を利用できるのがサービス。
勝負所では相手の呼吸をはずすように、「1、2、3」で行くのではなく「1、2ィーの3」などで間合いを変える。じっくりと相手をじらす選手もいるくらいだ。
全部が全部厳しいサービスが打てるわけではないので、「間」を利用したり、ショートやロング、前述A〜Eのコース、緩急を巧みに織り交ぜて、
相手に的を絞らせないことが大切。
(6)サービスはメンタル
サービスはデリケートなショットだけに「浮いたらどうしょう・・・」という気持ちの揺れがそのままシャトルに伝わる。
「不利なら不利なりに」と開き直りが重要、仮に多少浮いても「パートナーがいるから大丈夫」と思うようにしよう。
また、試合中ショートサービスが思うようにコントロールできないときは1〜2本ロングを打って気分を切り替える。小さな動きより大きな動きの方が
気持ち的にも楽になる。
(^_^)
次回は(3)「バックハンドサービスの技術編」へ続く。