★フォア奥からの対応力を深める -1-
フォア奥から安定した返球をするには?
Ans. 踏み込み方を工夫する
・・・ダブルス、シングルスに限らず ゲーム中にフォア奥に追い込まれることも多々ある。守備的な状況では、
打ちやすい打点を確保するのが難しく、飛距離を出しにくい。
ネット前の返球が多くなるため、コースやコントロールのミスは避けなければならない。
シャトルを安定させるには、"踏み込み方"。シャトルの落下地点に対して、つま先をどう向けて踏み込むかで、
スイング時での身体の動かし方も変わってくる。人によっては可動域の広さが変わることもあるので、つま先の向きを
今一度考えてみよう。
つま先の向きを考えて踏み込む
つま先がサイドラインに向く場合・・・身体はネットに対して向くため、シャトルが見えやすく、打点を確保しやすくなる。
ポイントは、踏み込んだ後、角度か浅いので股関節が動かしやすく、身体をひねりやすい。上半身と下半身を連動させて打つことが
できるため、打った後の戻りやすさにもつながる。

次に、つま先がエンドラインに向いた状態・・・この方向は、踏み込むときの強さが大きくなり、床からの反動も大きくなる。
フィジカルが強い選手なら、その反動を利用して遠くに飛ばせる。
注意すべきは、この踏み込み方は股関節の可動域が狭くなるため、人によっては身体のひねり動作が生まれにくいこと。
フィジカルが弱いと、身体全体で打つことができず飛距離が出ない。
また、打った後は身体を戻す力が必要なので、筋力がないと次の対応が遅れる可能性がある。

つま先をサイドラインに向ける踏み込みは、比較的余裕があるときに使う。一方、エンドラインに向くのは追い込まれた状況が多い。
どちらが正しいというのではなく、それぞれの状況で身体をどのように使えるのかを理解して、次の対応を考えるようにしよう。
フォア奥のフォームで避けたいのは、腕が伸びきってしまうこと。ヒジや手首を使ったスイングができなくなるのでうまく力が発揮できない。
フォア奥から失点をしない対策は?
Ans. 戻り方やコースを考える
・・・踏み込んだ後の動きやすさは、身体が捻りやすい態勢か、それとも捻りに制限がある態勢かを確認する必要がある。
捻る動作がうまく使えれば、飛距離が出すことができ、戻り方もスムーズになる。追い込まれたらガムシャラに打てばいいのではなく、
フォームをどう安定させるかを考えることは非常に大切だ。
シャトルをうまくコントロールできれば、追い込まれてもコースをねらって状況を変えることができる。自分や
相手の状況を踏まえ、クロスやストレートに打ち分けられるようにしておこう。
こちらの対策は、
▽フォア奥から失点をしない対策に続く