ストレートとクロスを使い分ける -3-
・・・・・ストレートとクロスを使い方のポイントなどを考えてみよう・・・・・
コースを使い分ける意識

[考察5]クロスが効く展開と効かない展開
 クロスは相手の逆をつければ、攻撃でも守備でもぽいんとをねらえるショットだ。
ただし、相手にバレると効果は薄い。ストレートとクロスを打ち分けながら「次はどっちに打つんだろう?」と相手に考えさせる状況を作ろう。
 クロスが効果的となる代表的なショットは”クロスカット”。自分の体勢や動きに余裕がある状態でシャトルの下に入り、 速いスイングからクロスカットを打つのが理想。ストレートスマッシュなどを待つ相手に、クロスカットは有効だ。

 このほかに、ストレートスマッシュで攻め込んだ相手のクロスロブも、よく使われるパターンだ。
ただ、最近の試合では、スマッシュ&ネットで攻撃展開が多く、ネット前でクロスに流すプレーは少なく、余裕があるのにストレートに落としたり、 スピンネットを打ってしまう。
それが一概にダメなわけではないが、そればかりになっては、相手も返しやすく、せっかくの連続攻撃がリセットされてしまう。 相手の体勢を崩すためにも、もう少しクロスネットを見せ球として使っていこう。

 守備でのクロスは、ストレートスマッシュを打たせてクロスリターンをねらう作戦もある。

 相手のスマッシュの質にもよるが、スマッシュが内側に入りやすい相手であれば、積極的にクロスをねらう。2〜3回決まれば、相手は それ以降のスマッシュが打ちにくくなり、他のプレーにも影響が出るはず。
 自分の体勢に余裕がある中でのクロスは効果的だが、余裕のない中でのクロスはリスクが高くなる。
 例えば、自分がコート奥に追い込まれた体勢から打つ、逃げのクロスドロップは、相手につかまりやすく、ネット前に落とされて 決められてしまう。

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 守備の場面では、クロスロブの連発は効果が出ないケースが多い。
特に、ストレートロブを打つ気配がないまま、単純に腕の振りやすさを優先したクロスロブは、相手にバレやすく、すぐ反応されて相手の攻撃が続く。
 また、足をしっかり入れていないクロスレシーブなどは精度が悪く、次への動きの悪さにもつながる。
 クロスは、自分も次のポジションへの移動が必要になることを理解しながら打つということを 覚えておこう。

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