★スマッシュを武器にする[前編]
 バドミントンのスマッシュは、いいスマッシュが打てれば強力な武器になるのは間違いない。今回は、スマッシュをもっと 効率よく、もっとパワフルにし、スマッシュを武器にする実践的な使い方をマスターしよう。
 いいスマッシュは、
・相手の手元まで失速しない、・打球がネットから浮かない、・打つ瞬間までコースがわからない、・打ってから床に 落ちるスピードが速い など。
 さらに、しっかり角度をつけてスマッシュを打てることも重要だ。特に女子は、ジャンプせずに打つことが多いので、 角度をつけて打つことが苦手な選手も多いのが実情。そのためドライブのような軌道になり、ネット上浮いたスマッシュになっている こともの多い。
 コースの打ち分けにしても、打つ瞬間までコースがわからなければ、パワーがなくても相手に後手を踏ませることができる。 打つコースがわからないように打つには、「体のブレがない」ことが大事だ。
 打ってから床に落ちるスピードが速いということは、相手の手元まで失速しないという「重さ」に対して、これは「キレ」。  ここから、[前編]として「いいスマッシュ」を打つための体の使い方をみていこう!


○効率的に打つための体の使い方
 スマッシュを全力で打ち続けると、負担も積み重なっていく。また、手打ちになれば疲労感も強くなる。 体の使い方を意識し、"効率よく、いいスマッシュ"を打とう。
(1)左手を利用して体を回転させる 右腕と左腕をセットにして構えた状態で、左腕を後方に回す意識で 体を回転させる。
それによって上半身を十分に捻ることができる。この状態からスイングすることで、回転(捻り戻し)によるパワーを生み出す。
 通常、オーバーヘッドで打つ際に、ラケットを持った右腕を引いて半身になって構えるが、十分に体幹を使って捻るには、 右腕と左腕をセットにして、左腕を後方に回すイメージで上半身を動かすと、捻り戻しで大きなパワーを得ることができる。



(2)軸足で蹴ったパワーを上方向(ラケット)に伝える
 体の回転と(軸足で)床を蹴った上方向への力でシャトルを押し出す。
 蹴った軸足(右足)より前に左足が着地し、体が前方へ動くことで主とるを前方へ押し出す力が強くなる。
これは、床を蹴った足からの力をラケット方向に伝えることが大事だ。(1)の横回転で生まれる力と、(2)の縦方向に伝える力を、 一連のスイングでうまく連動できれば効率的にパワフルなスマッシュを打てる。



(3)インパクトはコンパクトなスイングで
 インパクトに向けてのスイングはコンパクトに振ることでスイングスピードを加速できる。逆に、 上から振り切る、腕全体を振るようなスイングは、スイングスピードが上がりづらく、効率的でない。

(^_^) 女子の多くはジャンプせずに打つので角度がつきにくく、苦手に感じている選手も多い。 ドライブのような軌道は、ネットから浮いたり、いわゆる「棒球」となってアウトにしたり、いいスマッシュとはならない。
 こんな時は、インパクトの時にラケット面でシャトルのコルクを上からかぶせるようにすれば、角度がついて、棒球になるのを避けられる。

「スマッシュ」の使い方も参考に!
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