勝つための"カギ"★ダブルスのサービス論(3)
あらゆるショットの中で唯一、止まって打つことができるサービス。サービスのルールが変更後、世界のトップランナーの中で様々な変化がおきている。
今回、最新の傾向を踏まえたダブルスのサービスの重要性や極意を、世界で活躍後、代表やジュニアのコーチをしている早川賢一、高橋礼華のサービス論を紹介。
上達のヒントをつかもう!
●女子ダブルス(高橋礼華の考え)
ラリー戦が多い女子ダブルス、サービスよりも打った後が大事。
ルール改定後は、後ろを上手く使ってレシーブから入る傾向が高まっている。
サービスまわりでプレッシャーをかけてくる選手が少なくなったので、男子ほどサービスまわりに重点を置かなくてもよいような気がする。
ルール改定後はフォルトを取られにくくなったので、女子はロングサービスが増えてきている。男子では一発で決められるリスクがあるが、女子はロングの後に
レシーブできれば、サービスが苦手な選手でも簡単には負けないのでは...。
他にはピンサービスを打つ選手が増えた印象だ。
●勝つには ずる賢さや臨機応変に対応する力が必要
サービスは、いくら練習していても その日の風の影響などでうまく入らないことがある。練習のときと本番は違うんだと割り切っていることが必要。その中で
勝っていくには、サービスを打つまでの間の取り方、構えてからのタイミングをその都度変えていくこと。例えば、ロングを連続で使うにしても、時間をかけて打ってみたり、
逆に早いタイミングでうってみたり、工夫が必要だ。
●[極意1] 何を打つにしても、打つ前にパートナーと話し合う!
ショートとロングのどちらがいいか聞いたり、「ここは自分が取るから そっちはお願い」など伝えておくこと。一緒に組んでいるペアでも、普段のプレーができないことも
あるので些細なことでも話し合い、臨機応変に対応することが大事になってくる。
●[極意2] レシーバーのクセを見つけて先手を取る
試合の中で、レシーバーのクセを見抜くことは大事で、そうすればこちらが優位に立ちやすくなる。たとえば、ショートをフォアで取らせるとストレートが多いと
わかれば、あえてその球を打たせるようにもできる。
逆に、レシーバーの体の真ん中あたりをねらって、フォアで打つかバックで打つか迷わせたりも...。いい形で二人の連係を取るためにも、相手にいい体勢で打たせない、
できるだけ相手に下から取らせる、など意識を持っていくことが必要。そのために間を取ったり、逆に取らなかったり、打つタイミングをいろいろ工夫しよう。
●[極意3] プレッシャーがある相手には足元を見て打つ! 緊張したらシャトルをがっちり持ちすぎない
ショートサービスが浮いたりネットにかけてしまう人は、打つときにプレッシャーを感じたり、怖いと思ってしまうケースが多い。そういうときは、相手の顔は見ずに
足元を見て打つ。足元をねらうイメージで、どこに落とそうかと考えると気持ち的にも楽になる。また、 緊張したときにはシャトルをがっちり持ちすぎないようにする。
少し軽めに持った方がリラックスして打てる気がするのだが...。
(^_^)
次回は(4)「ロングサービスの使い方」へ続く。