★読みを生かした「横の動き」型高橋礼華&松友美佐紀ペア
日本の女子ダブルスリオ五輪金メダリストの高橋礼華/松友美佐紀は、高い経験値で、長年積み上げたコンビネーションで、どのような
対戦相手にも対応できる力を持っていた。
松友は前衛のスペシャリスト。相手からの返球に対する読みで横への動きもいい。高橋はカバー力を生かして相手からの返球が松友の予測の逆に来ても、
余裕で対応できる。典型的なコンビネーションを生かしたダブルスだ。
男子ダブルスの多くが、この「前衛の速い動きでの決定力」を生かしたと「横の動き」型だ。ペアのどちらかが前衛が得意であれば、多少サイドに振られても
もう一度ネット前に落とす状況をつくる展開に持ち込む。前衛が読みを生かしてヤマを張ることも多い。「縦の動き」型よりは省エネができるのもメリット。
★圧巻の攻撃力を持つ「横の動き」型松本麻佑/永原和可那ペア
松本/永原選手ともに前衛、後衛ができ、さらに後ろでも前でもポイントを決める"超攻撃型"ダブルス。前出のタカマツペアは、高橋が後衛、松友が前衛と
役割が決まった「横の動き」とすると、ナガマツペアは、どちらかが前衛にいるときには、そのまま前衛でつぶしにいく「横の動き」型。
ペアのどちらも後ろから打つスマッシュが強く重い、また角度もあるので相手のレシーブを限定することができる。相手は「ほぼストレートにしかレシーブできない」状況を
作れるので、前衛がコースを張りやすい。男子ダブルスに近い形での得点の仕方、動き方をしているペアだ。
体格に優れた選手や、後ろから打つスマッシュが相手のレシーブコースを限定できるような武器があれば、このタイプを目指していこう。
★タフさが武器の「縦の動き」型福島由紀/廣田彩花ペア
福島、廣田二人ともフットワークがよく、二人とも一人でコート全面をカバーできるくらいタフだといわれている。コンビネーションの良さだけではなく、
持久力が一番の強みだ。
基礎や技術のレベルも高く「穴になる部分がない」ので簡単に負けることがない。本来、廣田が前衛が得意だが、その廣田が前で福島が後ろでプレーするというよりは
お互いのスピードを生かした「縦の動き」で攻撃を作っていく形を取っている。廣田がタイミング良く前に入ってチャンスメークし、福島が後ろから前に動きながら
スマッシュで決めるのが得意とする攻撃パターンだ。
シングルスも得意なぐらい走れる選手は、こうした「縦の動き」で攻撃できる方法も覚えると、プレーのバリエーションを増やすことができる。
(^_^)
▽「横の動き」と「縦の動き」の練習に続く