★サービスの戦術
より攻撃的なサービスのために
バドミントンの中で唯一、止まっているシャトル打つショット。その質によって、有利な展開にも不利にもつながる大事なラリーの第一歩。
3球目が大切ともいわれ、ラリーの展開上非常に重要だ。
サービスに関してもルール改正があり、打点の高さがシャトル全体がコート面から115cm以下との規定で、従来のいわゆるアバブ・ザ・ハンドが廃止になった。
これにより、シングルスでも、相手に主導権を握らせないため、より攻撃的なサービスが増えている。
[シングルスのサービスの特徴] サービス後のカバーも考える
シングルスなので当然、サービスを打った後、コート全面を一人でカバーしなければならない。サービス前から、ねらいをしっかり定める必要がある。
シングルスでも、より攻撃的なサービスを打つ意識が高まっており、特に勝負所の終盤にドライブ気味のサービスを使ってミスを誘う選手も増えてきている。
[ダブルスのサービスの特徴] 心理的重圧が大きい
ダブルスはサービスレシーバーが近い位置で構えている。ロングサービスはコート後方の内側のラインを使う。心理的プレッシャーは当然大きくなるので、
、サーバーはねらいどころをしっかり定めて打つことが大切。
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サービスのねらいどころをチェック(ダブルス)・・・打てるコースの幅を広げて的確にねらう
ダブルスのねらいどころは、ショートサービスは「センターライン寄り」「真ん中」「サイドライン寄り」の3カ所。ロングサービスは「センターライン寄り」「サイドライン寄り」の2カ所。
各コースに打ち分ける技術を高めることが重要だ。
立ち位置は、センターライン寄り。スタンスは利き足を前にするのが基本だが、サービス後に左右の動きを意識したい人は並行気味でもOK。
相手からのリターンを誘い出したいかによって前後を決める。ヘアピンでのリターンが多い相手に対してはやや前気味、プッシュやハーフが多い相手に対しては少し
後ろ気味にする。
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サービスのねらいどころをチェック(シングルス)・・・ロングサービスはリスクを負わず確実に
シングルスのサービスも、ショートサービスは「センターライン寄り」「真ん中」「サイドライン寄り」の3カ所。ロングサービスは「バックバウンダリーライン」と
「ロングサービスライン」の間の真ん中あたりをねらうことが多い。バックバウンダリーライン際をねらいすぎてバックアウトのリスクは避けること。
ドリブン気味の攻撃的ロングサービスを打つ場合はセンターライン際が効果的だ。
昨今、男子シングルスではショートサービスが主流になっているが、先に攻撃を仕掛けられないようにするため、さらにロングサービスでの[風や気温の上昇による]バックアウトを
避けるためとされている。
立ち位置は、センターライン寄り。スタンスは利き足を前にするのが基本だが、サービス後に左右の動きを意識したい人は並行気味でもOK。
女子シングルスはロングのイメージが強いが、最近はロングとショートを使い分ける選手が増えている。
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サービスの駆け引き
シングルスの終盤で戦略的にロングサービスが使われることがある。これはレシーバーの『ヘアピンで上げさせよう』『早いタッチのロブで後ろに押し込もう』という作戦を
逆手に取るねらいがある。特に終盤は攻めたい気持ちが強くなるので、レシーバーも前がかりになりやすい。相手の心理状況を読む選手は、サービス前から駆け引きをし、
その一本で流れを掴むこともある。
サーバーは同じフォーム、同じ雰囲気でショートとロングを打ち分けられること。姿勢や目線で相手に読まれないように、平素から意識して練習しておこう。
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●サービスまわりの戦術をチェック・・・相手のリターンコースを限定する
サーバーは、次に自分がさわる[いわゆる3球目]を有利に導くためにサービスを打つ。そのためには、レシーバーのリターンがどこにくるかではなく、むしろ
「ここに打たせよう」という意図を持ってサービスができれば非常に有利。
(両者右利きの)シングルスの場合、フォア側に打って欲しければショートのセンター寄り<図1>のサービスか、センターへのサービス<図2>でフォアハンドで打たすことができれば
、自分のフォアハンド側へ返球してくれる可能性が高くなる。また、サイドライン寄りへのサービス<図3>では、きれいにはいるほどストレートへの返球が多くなる。
さらに、自分が右サイド(偶数)からのサービス時、レシーバーはバックハンドで取る範囲が広いので、どこまでバックで取らせるかの境目(レシーバーの右脇付近)をねら
ってフォアで取らせれば自分のフォア側に返ってくるし、バックハンドで取らせたら自分のバック側に返球されることが多い。サーバーは早めに対応することで
3球目で先手を取れる可能性が高くなる。
●3球目をねらうコツ・・・相手の得意なショットと打点を見極める
シングルスでは3球目をねらうために、あいてによってショートサービスの質をかえるという技もある。
スピンネットが得意なレシーバーには少し長めで速いサービス、ネットから遠い位置でさわらせる。プッシュが多い相手にはショートサービスライン際に短めに出す。
フォアのフェイントがうまい選手にはバック側をねらうか、得意なプレーをやらせて、それを待つ策戦もあり。
相手の打点にも注目。下から入ったらヘアピンかロブを想定。ダブルスの前衛はネット前に詰めてプッシュをねらう。相手が
ラケットを立ててきたらプッシュを想定して、下がってレシーブ。ポイントはレシーバーがネットの上から打つのか下から打つのかを、
瞬時に見極めることが大事。
(^_^)
▽「サービスリターンのチェック」に続く