メンタル向上メソッド
 高校選抜ダブルス王者 三橋/渡辺選手のメンタル自己分析から紹介する。


三橋健也
●練習中;調子が悪いときの方がラッキー
 調子が悪いときはミスを少なくすることを意識します。試合でも調子が悪いときがあるので、練習で調子が悪いとき にどうすればいいのか、とか分かっていれば本番も同じようにできるので「ラッキーだな」と思って練習している。
気にならない人もいると思いますが、僕は日常から当たり前のことをできるようにしたい。それが試合にもつながってくると 思うので・・・。
●試合前;ほかの試合を見て「幸せ」を感じる
 会場に着くと自然にスイッチが入ります。ただ、気持ちが上がってこないときや、緊張、会場の雰囲気に飲まれそうなときは 会場の他の人の試合を見て、「幸せそうだな」とか「かっこいいな」と思います。試合を見ていると自然に思えるんです。
自分が実際に試合に入ったときも「幸せだな」と感じ、いい状態で試合ができます。
●本番;声を出してガムシャラにやる
 僕は試合でメンタル面での失敗もいくつかあります。会場の雰囲気に飲まれて頭が真っ白になったり、ミスが続いて焦るパターン、 そして余裕がないパターンなどです。
「ダブルスなのに自分一人で決めに行こうとしている」とか、「ミスをすると自分のせいだと思いこんだり」しているといい方向にはいかないので、 そういうときは声を掛け合うようにして、それで持ち直したこともたくさんあります。
あとは、高校生らしく声を出してがむしゃらにやること。練習中からきつい練習の時も声を出さなければパフォーマンスが落ちます。ただ 声を出すだけではなく、気持ちを込めることが大切だと思います。
渡辺勇大
●練習中;その日の自分の最善を尽くす
 120%やろうとするとどこかで無理が生じますが、自分の中で100%最善を尽くすことができれば、何をやるにも効果が出やすいと思います。
練習中に集中が切れそうなときは、すべてをやろうとするのではなく、一つに絞って集中して取り組むようにしています。一つだけでもいいから その部分を集中的に伸ばしていくのが効率的だと思っています。
●試合前;できるだけリラックスする
 試合前はほとんど試合のことを考えずにリラックスしています。ときにはマットの上で寝ころんでいます。体育館のフロアに入るとき、 一礼をして顔を上げたらキュッとスイッチが入ります。日々の取り組みや、成果が身に付いている自信があれば恐いものはありません。
●本番;いつどこでも同じように自分のプレーをする
 勝てなかった頃は、マッチポイントを握っても「最後の一本だ」と思い消極的になっていたので、いまはそういった場面でも点数を気にしないようにしています。 いつどこでも同じように自分のプレーをすることに徹しているからだと思います。
自分のプレーがうまくいかなくなったときは、間を置いてみたり、深呼吸したりしています。イライラや焦りは決していい方向ではないので 冷静な時間をとることが大切です。

(^O^)
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