[メンタル・アドバイス]
集中力が散漫になるタイプ
あまり緊張はしないが集中力が散漫になりやすい。」
「ここ一番という勝負の時」や「集中が持続しない」などが考えられる。そこで、
集中力があるといわれる選手は「周辺集中」と「一点集中」を上手に使い分けている。
2.「周辺集中」と「一点集中」
「周辺集中」は一見ぼーっとした感じだが、気配を感じている様子のことで、ソフトフォーカスという。
「一点集中」は、大事な場面で何に集中するかを選択する技、つまり多くの大切なこと(多心)から
今最重要なことことを選ぶ作業(一心)のことでハードフォーカスと呼ぶ。
集中力が散漫なのは多心の状態で、「あれも大切」「これもやろう」と考えすぎることで起きる。心があっちこっちに
飛び、間違った対象に注意を向けたとき集中から遠ざかるが、これは
長年のクセで、練習によって直す。
つまり、日頃から「一心癖」を心掛けて、散らばっている集中力を目の前のひとつに集める作業が今やるべきことなのだ。
本来、動物は様々なことに(周囲)注意を払わなければ生存できない、つまり注意力を分散させることで身を守る。これが「賢い脳」の状態なのだ。
一方、獲物を捕まえるときは、獲物の動きを予測し、脳を狭くシンプルにして食糧の獲得率をあげる。これを脳科学の分野では「バカな脳」という。
自然界の動物たちに本来「賢い脳」と「バカな脳」が求められているわけだ。
3.「集中が持続しない」
これには試合での目的は何かをはっきりさせておくことが大切。「自分の今の実力を確かめたい」
「練習してきた戦術を試したい」「相手のプレーを予測して対応したい」等々・・・。やることを一つに絞って戦うことで集中の内容は大きく変わる。
(^O^)
試合中、自分と戦う選手は「今日の調子はイマイチ」とか「もっと足を動かせ」など自分悪いところに注意を向け、叱責しながら戦っている。
これは、すぐに疲れが出てマイナス思考の選手からは笑顔が消えていく。
たまに闘志を前面に出し、大声で自分自身を鼓舞し、モチベーションをあげる選手がいるが、これも一つのプレースタイルだ。
逆に、相手と戦っている選手は
相手をよく観察し、弱点やクセを見極めようとする。それらの中からパターンがわかると対応がとりやすく、
ワナを張ってポイントを取ることも可能になる、このときは集中力はアップしている状態だ。