☆ケガの予防(1)
ケガは正しいフォームやフットワークをしていないことで起きることが多い。また、試合の最後まで
それを続けるための体力や持久力をつけることもケガの予防策のひとつとなる。
ケガの種類は、
(1)突発的に起きる外傷・・・捻挫、肉離れ、骨折、アキレス腱断裂、前十字靱帯損傷など
(2)使いすぎが起因で症状の進行による障害・・・肩関節鍵板炎、シンスプリント、テニス肘など
今回取り上げるのは「オーパヘッドを打つ連続動作による方の痛み」
慢性的な肩や肘の痛みがある場合、フォームや身体の使い方が適切でないこともある。
ラケット競技で、肩甲・上腕リズムという言葉がある。これは、肩が挙上するときに上腕骨が
挙上していくに伴い、肩甲骨が斜めに回旋し、両者が一定の比率で動くというリズムのことをいう。

要は腕を高い位置まで挙げるには肩甲骨も斜めに傾かないとスムーズに動かないということである。
バドミントンでは、腕をそれほど挙げずに打点を落として腕を後方から開いてオーバーヘッドを
打つことがある。これを多用することで起きる肩の痛みが肩関節鍵板炎(インピンジメント症候群)である。
激しくなるとクリアーが打てなくなるほど痛みが出ると、かなり進んでいる状態で夜間痛も伴うほどである。
その結果、別の箇所・別の筋肉を使って打とうとするので、さらに別の筋肉や肘、手首に
痛みが出て、故障箇所が増えていく結果となる。
バドミントンの様な対人競技では、常に理想的なフォームで打てるとは限らないスポーツなので、
ベースとなる技術をしっかり習得し、適切なフォームを身につけ、できるだけ実践することが重要である。
腕の外旋・内旋でインナーマッスルを鍛え、正しいフォームを意識することを心掛けよう。
▽(2)へ続く