睡眠の重要性を知ろう!
 いいパフォーマンスはいい睡眠から(^O^)

 日中の活動をより活発にし、競技パフォーマンスを高めるためには、十分な睡眠がカギとなる。
しかし、睡眠が足りていない人が圧倒的に多いのが現実。自分にとって必要な睡眠時間を確保するとともに、 目覚めの良い良質な睡眠をとるためには、どうすればいいのだろうか。

睡眠時間の理想と実態・・日々のトレーニングを充実させ、試合で結果を出すためには、 いいコンディションづくりが欠かせない。そのための要素の一つが"睡眠"だ。
 成長期にある10代は特に、十分な睡眠が重要だ。子どもの理想の睡眠時間は8〜9時間といわれるが、当然そこには 個人差がある。大切なのは、自分に必要な睡眠時間を確保することだ。
 さらに、日々の運動量が多いアスリートの場合、それだけ心身共に酷使するので、さらに十分な睡眠時間が必要だ。
 投打に活躍している大谷翔平が「睡眠」にこだわっているのは有名な話だ。連戦の中でも毎日10時間以上の 睡眠時間を確保しているという。
 現在の子ども達の睡眠時間の実態は、2021年のデータによると、中学生は平日の平均で7時間台、高校生は6時間台。 休日には若干増えるものの、特に中高生は睡眠時間が少ない傾向にあると指摘されている。

睡眠不足がまねく悪影響・・睡眠時間が短いと、日中の眠気が強く、疲れが取れにくくなる。
 また、キレやすくなる。あるいはボーッとしたり、忘れ物が多かったり、人の話を聞いていなかったりなどの 不注意症状が目立つといわれる。
 睡眠時間が短かったり浅かったりすると、注意や記憶力に関連する神経のネットワークの機能が一時的に低下する。

睡眠のリズム・・睡眠は、脳や体の状態の違いから、浅い睡眠(レム睡眠)と不快睡眠(ノンレム睡眠) に分けられる。
 レム睡眠では脳が活発に働いていて、記憶の整理や定着が行われるが、体は最も休まる時間だ。 一方、ノンレム睡眠では大脳も休息していると考えられ、脳や体の疲労回復に重要とされている。
 就寝するとまずはノンレム睡眠で一気に深い眠りに入り、1時間ほど経つと徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠へと移行する。
その後はまたノンレム睡眠に移行して深い眠りに入った後、眠りが浅くなってレム睡眠に移行する。個人差はあるが、 このような約90分のサイクルが、一晩に3〜5回ほど繰り返される。
このノンレム睡眠中にホルモンが分泌され、スポーツを行っているのであれば、パフォーマンスに少なからず影響する。

バドミントンへの影響・・バドミントンが対人競技で、相手が次にどのように仕掛けてくるかを みて反応するというように、ゲームスキルを伸ばすためにも睡眠が大事になってくる。
 身体能力だけではなく、判断や駆け引き、物の知覚などは、睡眠不足状態や自分の合わない時間帯にやっていると低下する。

練習計画との関係・・朝練には向き・不向きがある
 学業とスポーツ活動を両立しなければならない点で、本来なら長めの睡眠時間が必要な子ども達・生徒の時間が 限られてしまっている現状は、少なからずある。
 夜バドなど激しい運動をして深部体温が上昇したり、夕食の時間が遅くなったりすると、寝ようと思ってもなかなか眠れない。
また、部活動で朝練を行うことも...。始業前に練習するためには、その分早く起床しなければならない。朝練で 練習時間を確保することで、技術的には上達するかもしれないが、睡眠時間は確実に短くなってしまう。
 そもそも生徒には朝の苦手なタイプも多い? 高校生や大学生では夜型の人も多い。体内時計が夜型の場合、 早朝からの練習で調子を崩す恐れがある。
 なお、体内時計の指向性は年齢によって変化していき、年を取るとだいたい朝方になってくる。夜型のピークは 10代だ。

 自分が朝型か夜型か興味がある人は、「朝型夜型質問紙」というアンケートをやってみよう...。
★あなたの睡眠に問題がないかを判定するには「ピッツバーグ睡眠調査票」
★自分の本当の活動/睡眠のタイミングを知るには「ミュンヘンクロノタイプ質問紙」

▽睡眠を高める に続く
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