☆味の素(株)「ビクトリープロジェクト」サポートで取り組んでいる栄養面でのコンディショニングから、我々も参考になる知識、日頃の食事に対する アイデアを学ぼう。

 現在、日本代表の選手たちは、味の素(株)のサポートで栄養や食事の取り方について学び、それを日々の食生活や栄養摂取に生かしている。その取り組みは、 選手の体重や除脂肪体重などの数字にも表れ、長い試合でのスタミナの維持や、連戦の試合の後半に入っての高いパフォーマンスをキープできることを実感している。
 ●なぜアミノ酸を摂った方がいいのか
 アミノ酸を摂取することで、筋たんぱく質の分解を軽減し、体を長時間良い状態に保つことができる。体の60%が水分、残りの半分がたんぱく質(アミノ酸)でできている。 この「筋たんぱく質」は合成と分解を繰り返していて、激しい運動をして体への負担が増すと筋たんぱく質の分解(減少)が急速に進む。すると、体の疲労やバテにつながり、 運動時のパフォーマンスは落ちていく。
 長時間、いい状態で練習や試合をするために「筋たんぱく質」の分解(減少)をできるだけ軽減したい。そのためにアミノ酸を摂取することで筋たんぱく質」の分解(減少)を抑制する。
 ただ、やみくもにアミノ酸を摂取すればいいというわけではなく、適切なタイミングで摂取し、目的によって使い分けることが重要だ。 運動前に摂ってアミノ酸が分解しづらい状態にしておいて、さらに運動後も摂取することで体をよい状態に戻す。
 ●「エネルギーが枯渇すると、筋肉を壊してエネルギーに変える!」
 車はガソリンがなくなれば止まってしまうが、人の体は食事で摂取したエネルギーがなくなったとしても、 すぐに動けなくなることはない。これは我々の体はエネルギーが枯渇すると、筋肉を壊してエネルギーに変えているからだ。
運動中、筋肉にある貯蔵エネルギー「筋グリコーゲン」を使用する。それを使い続けると、当然「筋グリコーゲン」がなくなり、バテや疲労につながってくる。さらに筋肉を壊して 動いている状態では高いパフォーマンスを発揮することは出来なくなるわけだ。
運動前は糖質の多いものを
 我々の体のエネルギー源となるのは主に糖質、そして筋肉を作る栄養素はたんぱく質。ただ食事はそれだけでよいわけではなく、調整役となるビタミンなどが加わってはじめて 「戦えるカラダ」をつくることができる。
 1日3食の食事でバランスの良い栄養を摂るためには、主食・主菜・副菜・汁物・牛乳(乳製品)の5種をそろえることが基本となる。なかなかバランスよく摂れないという 人は鍋物がお勧め。
 試合の日、(運動の2時間前)朝食の摂れない人は「おにぎり」や「パン」などからエネルギー源となる糖質を摂る。 食欲がない場合や運動直前では「エネルギーゼリー」や「スポーツドリンク」でもOK。これらは常温でも保存できるので常備しておくと便利だ。
 また、運動前の補食では、消化が良く、すぐにエネルギーになることが重要だ。脂質は糖質やタンパク質よりも消化に時間がかかるので、脂質が少ない食品を 選ぶのがポイント。例えばコンビニの「おにぎり」は、「チャーハン」や「ピラフ」よりも「米飯おにぎり」や「おこわ」系にする。
パンなら「クロワッサン」「デニッシュ」「蒸しパン」「カレーパン」などより「ベーグル」「ジャムパン」など、「エネルギーゼリー」や「スポーツドリンク」は固形物よりも 消化時間が短いので、運動直前や運動中にも利用できる。その他の補食としてバナナ、焼きせんべい、団子など。
 ●エネルギー補充は「ちょこちょこ食い」「ちびちび飲み」がよい。
 貯蔵エネルギーの「筋グリコーゲン」は、運動強度が上がれば上がるほど、より使われ、さらに一度枯渇すると食事をしてもすぐには元に戻らない。そのため、「筋グリコーゲン」を 失わないようにするのが重要なポイントだ。試合中もこまめに栄養を摂取しながら・・・「ちょこちょこ食い」「ちびちび飲み」で!
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▽運動後の補食へも参考に
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