[膝関節の構造]不安定ながら体を支えている。
膝関節はスネの骨(頸骨)の上にモモの骨(大腿骨)が載っている。モモの骨の前に膝蓋骨(いわゆるお皿)があり、モモの前の筋肉の力を効率よくスネの骨に伝えている。
膝関節は体をしっかり支える役割を持っているが、骨の形状だけでは不安定なので、関節がズレないように、4つの靱帯と半月板という関節の間にある軟骨が関節を
安定させている。これ以外にもかんせつの周りにある筋肉によって安定性を高めている。
[膝関節のケガ]
バドミントンでは大きく踏み込んだり、前後左右に移動したり、ステップや切り返しの動作が多く、膝関節には大きな負担がかかっている。
ケガとしては、瞬間的に大きな負荷がかかったときや、捻ってしまったときに前十字靱帯や半月板の損傷が起こりやすくなる。また、拾うが蓄積され、
回復が追いつかなくなるオーバーユースの状態になると、膝蓋骨の周囲や関節の周囲に痛みが出ることもある。
中学生の年代ではオスグッド・シュラッター病がよくみられる。これは膝蓋骨の下にあるスネの骨が膨隆し、押したり運動したりするときに痛みを生ずる症状だ。
[膝関節のコンディショニング]
膝関節には運動中に大きな荷重がかかるため、関節周囲筋肉群の強化、柔軟性の向上などにより、膝関節をさまざまなストレスから守ることが大切だ。
運動前には筋肉が働きやすくなるよう、「動的ストレッチング」や「スクワット、ランジ」、「フットワーク」を行い、運動後は「ストレッチング」やアイシング
などを行い、疲労を取り除き、筋肉の柔軟性を高めておくようにする。
[スタティック・ストレッチング]・・・ウォーミングアップ、クールダウン、セルフケアとして行う。
静的ストレッチと動的ストレッチを参考に
[トレーニング]・・・ウォーミングアップやトレーニングとして行う。
●モモの前、モモの裏の筋肉を伸ばす、●スクワット(大腿部の強化)、●フロントランジ、サイドランジ、クロスランジなどで大腿部を強化する。