実戦ルール(90)主審が試合を中断する判断について
 競技規則・第16条「第3項 プレーの中断」に
  1 プレーヤーの責任でない状況によって必要とされるならば、主審は必要と思われる間、プレーを中断することができる。
 として、具体的には、@ラケット、ウェア、靴などが破損した、Aパートナーの振ったラケットでケガをした、 B鼻血が出た、Cコンタクトレンズが外れた、Dケガをして、医師などの診察を受けるとき、 E大会運営規程第27条の停電、火災、地震などが起きた時 とある。
 主審はブレーヤーの安全を優先し、競技規則に則して試合を止める必要がある。
 公認審判員規程 第5条・第14項 マッチ中のケガまたは病気「もし、出血がある場合は、出血が止まるまで、 あるいは傷が適切に保護されるまで、そのゲームの再開を遅らせる。または、それ以外の場合にレフェリーが、 主審にゲームを遅らせるよう指示することがある」とあり、鼻血が止まるまで試合を中断する。
床に飛び込んでできた擦り傷なども同じ対応となる。"
 主運が注意しておきたいのは、中断をする時に対戦相手のプレーヤーに状況を説明しておくこと。
ルール上、出血が止まるまで待つ必要があることを伝えておけば、対戦相手も落ち着いて再開を待つことができるハズ。
 シューズの底が剥がれたときの主審の対応としては、プレーに支障をきたすと判断した場合、試合を中断し、 その後はレフェリーを呼んで対応してもらう。
レフェリーの指示で、チームメートやコーチ席の人からシューズを借りてプレーができれば、履き替えてもらい再開する。
 この時、プレーヤーがコートから離れてシューズを借りに行ったり、探しに行くことは基本的にはできない。
 交換できるシューズがなかった場合は、裸足でのプレーや外履きのシューズは認められないので、レフェリーは該当プレーヤーに棄権を促す ことになる。
これは、ラケットやシューズ、ウェアは検定審査合格品を使用することになっているからだ。

 選手の足がつった場合は、ケガや病気という判断ではなく、試合を中断する必要はない。自力救済で、速やかにプレーを再開するよう 促すことになる。
 主審の声掛けにもなかなかプレーを再開できなければ、それは体力回復のための遅延行為と判断し、警告またはフォルトにするなどの 処置をとることになる。
(競技規則・第16条「第7項 違反に対する処置」)
 
(~_~)前回の rule89「プレーヤーが勝手にラリーを止めた場合」と同様、主審だけではなく プレーヤーも熟知しておくべき大事なルールです!

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