実戦ルール(87)単複兼ねて出場する選手が試合途中に棄権した場合、次の試合に出ることはできる?

 大会運営規程第4章 競技者及びマッチ 第20条
「団体戦においては大会開始後、プレーヤーの責任ではない状況(ケガ、病気、弔事など)が発生した場合は、 残りの登録プレーヤーでマッチが可能な場合はこれを認める。
なお、その該当プレーヤーがその後回復しマッチ続行可能な場合はこれを認めるものとする。ただし、これらのすべての事項に関し それが公正なものであるかは、その大会のレフェリー(競技役員長)が医療役員またはその他の医療関係者などの助言に基づき 判断するものとする。」

 結論は、ダブルスを棄権したAはシングルスに出場できない。2−2で回ってきた時点でAのシングルスは棄権扱いとなるため、 相手チームの勝利になる。
 これはダブルスの棄権が、次の試合で有利に働くことを防ぐためだ。
今回のAのようなシングルス勝負のための体力温存に限らず、ケガや体調不良によるものであっても、その対戦における以後の オーダーの出場は認められない。

 ただし、選手が棄権した対戦で、チームが勝利した場合は別。棄権した選手が次の試合に出場可能な状態となり、 なおかつレフェリーが前試合の棄権が正当と認めたときは、次のチームとの対戦に出場できる。
 棄権した選手を出場させるときにはオーダーを出す前に、レフェリーに出場の意志を伝えるようにしよう。
 

 個人戦の場合、試合日程が離れている場合は別として、2種目以上にエントリーしているペアが、ダブルスで片方の選手の事情で棄権した場合、 その棄権した選手は他種目に出場できない。
ただし、パートナーに責任はないので、他種目への出場は可能。
 岡山の県総体のダブルスとシングルスは同じ大会だが、試合日程が離れているので出場できる。
 また、一連の大会で、団体戦と個人戦が行なわれる大会では、団体戦において棄権した選手でも、個人戦には出場できる。 これは、団体戦と個人戦の規程が分けられているためだ。
(@_@)体力温存のために「故意の棄権」など考えなくてもよいように準備しておくこと!

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