今回、ネットにさわったタイミングがインプレー中であるか、そうでないかが判定のポイントになる。
Bの打ったドロップがネットに当たったのは、前条とともに、競技規則13条第3項(2)「インプレーのシャトルがネットの上を越えなかったとき」は
フォルトと規定されている。
AがネットにさわっていなければBの通常のミス。Aの得点になる。
他方、Aがネットに触れたのは、同じくフォルトの規定である13条第4項(1)インプレーで、プレーヤーがラケット、身体または着衣で、
ネットまたはその支持物にふれたとき」に該当する。
問題になるのは、もしフォルトになる対象がほぼ同時に起こった場合だ。
「Bの打ったシャトルがネットに当たった瞬間と、Aがネットに触れたタイミングが同時」なら、Aのフォルトと判定する。
しかし、「Bの打ったシャトルがネットに当たり、打者側(B側)のコート面に落ち始めた瞬間と同時」なら、Bのフォルトとなる。
この判定のポイントは、Aがネットにふれたタイミングで、シャトルがどのような状態にあったかだ。「打者側のコート面に向かってシャトルが落ち始めたとき」
にはインプレーでないので、フォルトにならない。
間違いやすいのは、シャトルがネットに当たっても、コート面に接するまでインプレーだと勘違いしがちだが、
ルール上は、打者側のコート面に向かって落ち始めた時点でインプレーでなくなることを認識しておこう。
(~_~) 主審が見て判定することが原則なので、ふれた瞬間を見ていないのに「ネットが揺れていたから」などという状況で
判定はしてはいけない のはもちろんのこと。