実戦ルール(74)サービスの始まりの判断について
 競技規則第9条 サービス
第2項 それぞれのプレーヤーのサービスの態勢が整った後、サーバーのラケットヘッドの前方への初めての動きが、サービスの 始まりである。と記載されている。
 ここでのポイントは、「サーバーのラケットヘッドの前方への初めての動きが」という部分。サーバーが、サービスを打とうとして前方にラケットを振り出した瞬間が サービスのスタートだ。
 そして、第1項(7)で「サーバーのラケットは、サービスを始めてからなされるまで、前方への動きを継続しなければならない」とあるように、開始してから ラケットを途中で止めたり引き戻したりすると、この条項に抵触してフォルトとなる。
 今回の例で判断を迷うのは、サービスの構えをしているサーバーのラケットが、小刻みに動いている点である。小刻みに動くのが選手の癖かどうかは判断できないことに加え、 その動きに"サービスを打つ意志がない"と判断したときには、サービスが始まっていないととらえ、通常はフォルトはとらないと考えられる。
 ただ、"サービスを打とうとしたが、ラケットを戻した(止めた)"と見えたならば、フォルトをとることも考えられる。最終的にはサービスジャッジ(いない場合は主審)が 判断する。サーバーからの「サービスの意志はなかった」との申し出にも、「私にはサービスを打つ動作に見えた」と毅然と伝えること。

 後半の[シャトルがラケット面に触れている状態]で構えることについては、サービス前(構えているとき)に、シャトルがラケット面に触れていても問題ないのでフォルトにはならない。
 サービスの始まりについては、ラケットヘッドの後方への動きが、サービス開始前の準備動作であり、それが完了した時点がサービスの始まりを 不当に遅らせているかどうかの判断基準なるので、この点にも注意を払っておかなければならない。

(~_~)[rule60・63]でサービス時のフォルトに触れているので確認しておくこと。

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