実戦ルール(73)ラリー中にシャトルが分解したときの対応は?
 競技規則第14条 レットトは 第2項 次の場合は「レット」である。(4)プレー中にシャトルが分解してシャトルの台が他の部分と完全に分離したとき」とある。
今回、分解した羽根とコルクはBのコート内に落ちたので、打ったAは「イン」を主張するかもしれないが、ルール上は羽根とコルクが分離した時点で ラリーが不成立となるので、「レット」となる。
 試合中にこのようなことが起こるのは、かなりレアなケースだが、可能性はゼロではない。自分が主審のときに起こった場合でも、すぐに正しい判定ができるように 準備しておくことは大切だ。
 シャトルが分解した時点でラリーは不成立になっているので、その後コート内に落下しようとも外に出ようとも、主審は「レット」をコールし、ラリーをやり直しさせる。

 それ以外の場合でも予期しないレアなことが起こることがある。『試合中に会場の[一部の]照明が突然消える』『ポストの留め具が 突然に外れてしまい、ラリー中にネットが緩んでしまう』ことが起こりうる。
これらのアクシデントは全て 同項 (7)「いかなる不測の事態や突発的な事故が起きたとき」を適応して、レットの判定をすることになる。アクシデントが起こったタイミングと ラリー中のショットが決まったりアウトになったタイミングが同じであっても、主審の状況判断でレットと判定して構わない。

(~_~)  ラリーを続けられない状況や、コートの設備が破損した時などは、基本的に「レット」の判定になる。
一方、選手自身が使用してているラケットやシューズがラリー中に破損した場合は、レットにならない。プレーは継続になり、ラケットがすっぽ抜けて相手コートに 入ったり、ラケットのヘッドがシャフトと分離して相手コートに入ったりした場合は「フォルト」になるので、判定に迷うことの無いように...。

▲戻る