実戦ルール(71)線審が「イン」「アウト」の合図を出さなかったときの対応は?
 実戦ルール 58 では、「線審が判定できないとき」の対応を述べたが、ここでは競技規則 第17条の審判員の責務と処置すべき訴え にある
第4項 線審は、担当ラインについてシャトルが「イン」か「アウト」かを判定する について確認していこう。
 競技規則に記されているとおり、線審は担当するライン付近に落ちたシャトル判定する。誰が見てもイン、アウトが分かる状況でも、シャトルが床に着いた時点で 速やかに線審は合図をしなければならない。
 これは公認審判員規程・第6条・線審への助言にも詳しく書かれており、第3項「シャトルがコート外に落ちたときは、どんなに遠くても、直ちに直ちにプレーヤーと観客に 聞こえるようにはっきりとした大きな声で「アウト」とコールし、同時に主審にわかるように両腕を水平に広げて合図する」とある。
インの判定は、第4項「シャトルがコート内に落ちた時、すなわち「イン」の時は、「イン」と言わず無言で右手をコート内下方に向けて指せばよい」と明記されている。
 今回の線審のように、「誰が見てもわかるから」と言う言い訳は、ラインの判定を任されている以上、責任を持って判定すべきだ。
 線審が判定をしなかったときの主審の対応は、まずその場で「線審、合図をしてください」と声をかけることになっている。(競技規則・審判用語3・4・1) 線審が意図的に判定しないことを繰り返すようであれば、線審を呼んで「しっかり合図を出してください」と注意する。
 この他、線審の判定で、合図を出す時間は、すぐ合図を戻すのではなく、主審のコールまたはアイコンタクトが取れるまでは、イン・アウトの合図をキープするようにしよう。

(~_~)主審は、線審の判定を優先するが、線審の判定が明らかに間違っていた場合は、競技規則・第17条・第5項(1) によって線審の判定を修正 (オーバーコール)する場合もある。特に線審の「アウト」のコールは、主審が正しく、素早い判断をするために欠かせないものなので、線審のはっきりとした「アウト」のコールを 大きな声で言えるようにしておこう。

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