実戦ルール(66)ラリー中にラケットや体がポストに触れたときの対応
 競技規則13条第フォルトは 4項「インプレーで、プレーヤーが (1)ラケット又は身体または着衣で、ネットまたはその支持物にふれたとき」とある。
主審は選手のラケットや体がネットまたはポスト(支柱)などにふれたのを確認した時点で、「フォルト」をコールする。実際の試合で多いのは、ラケットや 体がネットにふれたこと(通称:ネットタッチ)への対応が多いが、ポストにふれたときも同じ対応になる。
 選手がネット前の球に飛び込んだ際に、勢い余って体がぶつかることはあるけれど、今回のようにラケットがポストにふれるケースは頻繁にはないと思われる。
ただ稀なケースなので主審も見逃す可能性があり、軽くふれたぐらいなので"そのまま流そう"と判断してしまうかもしれない。
 ルール上、ポストにふれたら反則なので、一瞬でもラケットがふれたのを確認したら、すぐに主審は「フォルト」をコールする。今回の例では、主審は 正しい対応したことになる。
(~_~) 主審が、もし気づいても すぐにコールが出来ずにラリーが続いたときも、ラリーの途中で主審は「フォルト」をコールすること。
選手から理由を聞かれたら、きちっと確認したことを伝えればよい。ラリー後に相手選手から「ポストに当たっていたのでは」と聞かれた後で判定を変えれば、主審の対応として は最悪で、その後は信頼関係が崩れたままで試合をしないといけなくなる。
 競技規則の第17条に「審判員の判定は、その審判員の責任とするすべての事実に関して最終のものである...」とあり、主審が見て判定することが原則であり、ふれた瞬間を見ていないのに「ネットが揺れていたから」などという状況で判定はしてはいけない。

▲戻る