実戦ルール(65)サービスコートの間違いに気づいた時の対応は?
 競技規則第12条 サービスコートの間違い
第2項 もし、サービスコートのの間違いが見つかったときは、その間違いを訂正し、スコアはそのときのままとするとある。
 規則にはこう記載されているが、実際に流れていく試合の中で、どう対応すべきか迷うことが多い。今回の例の主審の対応はどうだったのだろうか。

 今回、主審がコールした点数と得点表示のスコアが違うところから始まっている。主審が得点表示のスコアの違いに気づいたとき、Aはそのスコアに合わせて サービスを打ってしまい、ラリーが始まってしまった。主審がレットをコールしたのは、ラリーを止めて、得点表示を訂正し、サーハーを正しいサービスコートに 訂正しようとしたものだ。
 このシーンでの主審の正しい対応は、仮にラリーの途中でサービスコートの間違いに気づいても、そのラリーを止めないことだ。 気づいたら、すぐに間違いを訂正したい気持ちもあるが、ラリーが終わった後に正しいサービスコートに訂正する対応をとる。
 現行の競技規則にある"サービスコートの間違いが見つかったときは、その間違いを訂正し、スコアはそのときのままにする"は、いつ、どのタイミングで訂正すればいいのか 明記されていない。
今回の「レット」のコールは、サービスコートの間違いへの対応ではなく、競技規則第14条 レット 第2項(7)「いかなる不測の事態や突発的な事故が起きたとき」を 適応したものとみなす。現実に、主審が「レット」をコールしているので、判定を変えることはできないので、選手(A)はもう一度、正しいサービスコートから やり直すことになる。

(~_~)間違った状況でラリーが始まるとトラブルの元となるので、選手がサービスを始まる前に、サーバーに[待ってください]と声をかけ、 スコアーシートを確認して必要であれば速やかに訂正すること。
 なお、今年5月のBWFの総会で、「インプレーでないときに、その間違いを訂正し、スコアはそのままとする」と明記されたので、今後は"インプレーでないときに" 対応しよう。

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