実戦ルール(57)サービスレシーブの時に早く動いてしまったら?
 競技規則第9条第1項(4)で「サーバー及びレシーバーの両足の一部は、サービスを始めてからサービスがなされるまで、その位置でコート面に接して いなければならない。」とある。
 レシーバーが早く動いてしまい、フォルト取られることが時折あるが、この競技規則の条文によるとサーバーとレシーバーともに、サービスの開始から終了まで 両足がコート面につけなければならない。
この例題ではAのラケットが振り出されたとき(サービスの開始)、Bが動き始めたということで(サービスがなされるまで、その位置でコート面に接して)に反していることになる。 本来なら足を離したBがフォルト、Aのポイントとなる。

 サービスに関するフォルトは、公認審判員規程・第3条・第4項(9)に「サービス中のフォルトは主審によってコールされる。主審は適切な審判用語を用い、 サービスフォルト、レシーバーフォルトの種類を告げ、コールしなければならない」ことになっている。
Bの足が早く動いた時点で「フォルト レシーバー・フット」とコールすべきである。今回、主審がコールしなかったため、Aから「足が離れたのではないか?」と 質問され、対応に困惑してしまったわけだ。
 主審がBの足の動きに気付いていたのなら、率直にAに謝ってBのフォルトをコールする。気付いてなかった場合(見えなかった場合も)は、Bのポイントで続行するが、 この主審に対してAは不信感を持つかもしれない。主審はサーバーだけではなくレシーバーのフォルトも見逃さないようにするのが円滑なゲーム進行だ。
※サービスジャッジが設置された場合は、この部分はサービスジャッジが担当する。

[参考] サービスの始まりとは、「サーバーのラケットヘッドの前方への始めての動き」。サービスの終わりは「シャトルがサーバーのラケットで打たれるか、サービスを しようとしてシャトルを打ちそこなった時に終了する」となっている。[競技規則第9条第2項]
 ショートサービスが多いダブルスでは特に多いので注視しておこう。
(~_~)サービス時の反則は1回目からフォルトになるので要注意。もちろん、離してないからといってすり足で移動してもダメなので日頃から気をつけておこう!

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