実戦ルール(56)サービスの順番を間違えたときの対応は?
 競技規則12条  第1項、プレーヤーが次に該当する場合は、サービスコートの間違いである。
(1)サービスまたはレシーブの順番を間違ったとき
(2)間違ったサービスコートからサービスしたり、または間違ったサービスコートでレシーブしたとき
とある。

 この例では、ダブルスのラリー中に主審がサービスの順番の間違いに気づき、試合を中断させている。
間違いをすぐに訂正しようと思ったのかもしれないが、一度始まったラリーを主審が止めてはいけない。順番やサービスコートの間違いに気づいた場合は、 そのラリーが終わるまで待つ。そして、主審は次のラサービスが打たれるまでに、その間違いを訂正するのが正しい対応だ。

 スコアは、競技規則12条 第2項「もし、サービスコートの間違いがみつかったときは、その間違いを訂正し、スコアは そのままとする」と記されているとおり、そのラリーの結果を反映させてから試合を継続する。
もし、今回のように主審の判断でラリーを中断してしまった場合は"レット"の扱いとなる。その時点でサービスの順番を訂正し、ゲームを再開させることになる。
バドミントンはラリーが始まった時点でラリーの開始(インプレー)となるので、どちらかがミスをしたり、シャトルが床についたりしてインプレーでない場合にならない限り、 主審がむやみにラリーを止めてはいけない。

(~_~) サービスコートの間違いをなくすポイントは、スコアシートを正しく活用することだ。 ゲーム開始時にサーバーとレシーバの最初のマス目に「0」を記入する。この最初の「0」の位置が合っていれば、その後の順番の確認で間違いは起こりにくくなる。
 スコアシートへのスコアの記入を素早くして、もし選手が間違いがあれば、サービスを打つ前に「待ってください」とストップをかけ、正しい順番・位置に 促してからプレーを再開すること。

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