実戦ルール(52)サービスレシーブの構えができていなかったとの訴えに?
競技規則第9条第4項で「サービスは、レシーバーが位置について態勢が整う前にサービスは始められないが、
サーバーがサービスをし、レシーバーが打ち返そうと試みたときは、体勢が整ったものとみなす。」とある。
この条文を考えてみよう。。。。。前半の「サービスは、レシーバーが位置について態勢が整う前にサービスは始められない」
は、レシーバーの準備が整うまではサービスを待つようにというもの。サービスの試し打ちもダメ。
後半の「サーバーがサービスをし、レシーバーが打ち返そうと試みたときは、体勢が整ったものとみなす」は、
仮にレシーバーの準備ができていなくても、レシーバーがサービスに反応してシャトルを打ち返す動作があった場合は
プレーが開始された(インプレー)という意味だ。
今回のレシーバーCは、Aのサービスに驚きながらもあわてて一歩下がりながらラケットを振った。
たまたまシャトルは当たらなかったが、打つ返す動作をしたことで態勢が整っていたと主審は判定した。
サービス側のポイントとしたわけだ。
このとき、もしAが後ろに下がったがラケットを振らなかったらどうなるか。
この場合も、Aの動きに打ち返す意思があったと主審が判断したならばインプレーでも構わない、ということだ。
レシーバCがもし、まったく反応しなかったら主審はどう判断すればよいか?
競技規則第14条レット 第2項(1)では「レシーバーの態勢が整う前にサーバーがサービスしたとき」はレットとなる、とある。
レシーバーの態勢が整う前にサービスがなされたと主審が判断した場合、主審は「レット」とコールしてサービスをやり直しさせる。
このほか、レシーバーがパートナーの方を向いてサービスに気づかなかった場合や、目だけでシャトルを追ったり、驚いて"びくっ"と
反応しただけということもある。こうしたときも、打ち返す動作をしなかったと主審が判断した場合はレットとする。
(~_~)レシーバーは何秒以内に構えるとか、何秒以内にサーブする規定はないが、主審のテキパキとした
判定でスムーズな試合進行をしよう。