※よく似たパーターンに実戦ルール(20)があるので、合わせて一読のこと。
実戦ルール(44)ネット前でのブロック行為
このケースの問題点は、相手を妨害したかどうか。
 実戦ルール(20)のときは、『主審はBがネット前でラケットを上げた時すばやく「フォルト」をコールするべきだった』という結論だったが、 競技規則13条第4項に基づいて判定した。根拠は、インプレーで、プレーヤーが
(4)相手を妨害したとき、すなわちネットを越えたシャトルを追う相手の正当なストロークを妨げたとき
(5)プレーヤーが大声や身振りなどの動作をして、故意に相手の注意をそらしたとき
とある。今回のケースは(4)(5)にあたると考えられ、Bがネット前でラケットを上げた時点で妨害になるとした。

 今回は、「Aのフォルトはとらずに、Aのレシーブによるポイント」になるとジャッジすべき。(20)の時とこのケースの違いは、チャンス球を 攻撃するBのショットやコースに選択肢があるか、ないかで分かれる。今回は、オーバーヘッドで打ち込もうとしたAにはクリアーやハーフ球などで ラケットを避けることは可能という判断。つまり、BのストロークがAの出したラケットに妨げられていないのでフォルトにならない。
 逆に、フォルトになるのは、飛び込んだAの返球がネットギリギリの高さで越えたときに、それをプッシュしようとしたBのモーションを邪魔するように ネットの白帯間近にラケットを出した場合などである。Bのショットに選択肢が無い状況でラケット出すとBのストロークを妨害したことになり、 フォルトと判断される。  ただ、フォルトの判断はあくまでも主審であり、選手ではないので要注意。
(+_+)

 《追記》ジャッジの対象になるのは、「Aの"妨げる"行為について」なので、Bが空振りしたりアウトにしても関係なく、AのフォルトになればBの ポイントになるということ。

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