実戦ルール(41)主審が遅延行為として判断して処置するする場合の基準は?

 質問通りならAとBのペアの遅延行為のようにみえるし、スムーズなマッチ進行とはいえないように感じられる。
基準としての遅延行為と判断する時間は明確には決められていない。このことについては主審自体の基準やプレーヤー同士の 間合いなどから、マッチを観戦している人との感覚のズレを生むことがあるが、すべて主審の最良に任されているのが現状である。
 競技規則第16条第1項で、「プレーは最初のサービスからマッチが終わるまで継続されなければならない」ので、 主審はそれが極端であろうとなかろうと、プレーヤーの行為がそれに違反したと判断したら、それに対する処置を段階を追ってしていくことになる。
主審はいかなるプレーの遅延についても、それを判断・処置する唯一の決定者である」(競技規則第16条第4項(2))

 このケースにあてはめて考えてみると、
1 競技規則第16条第4項(1) プレーヤーはどんなことがあっても体力や息切れを回復できるように、またはアドバイスを受けるためにプレーを遅らせてはならない。
2 競技規則第16条第6項 プレーヤーは次の行為をしてはならない。(1)プレーを故意に遅らせたり中断したりすること
その他 公認審判員規程第3条第5項(5)プレーの遅延と中断 「プレーヤーが、プレーを故意に遅らせたり中断したりさせないようにする。コート内を 不必要に歩き回ったりすることは許されない。もし必要なら競技規則第16条第7項が適用される。
以上が、サービスに入る前のことだったが、サービスの体勢を整えた後については、
競技規則第9条第1項(1)サーバーとレシーバーがそれぞれの体勢を整えた後は、両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない。 サーバーのラケットヘッドの後方への動きを完了した時点が、サービスの始まりを不当に遅らせているかどうかの判断基準となる」とある。

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