実戦ルール(29)試合中に外光が目に入ったら試合を中断できる?
会場については大会運営規程で次のように決まっている。
大会運営規程第3章「競技会場」第10条
大会に使用する会場は、屋内で競技中は風を遮断しなければならない。」
第11条「天井の高さは、コート面より12m以上とする。」
第12条「競技区域は、コートの外側四周にそれぞれ2m以上の余裕がなければならない。1会場に2面以上のコートを設ける場合でも、
隣接するコートとの間隔は2m以上とする。
第13条「会場の照度は、各コートともネットの中央上縁において1200ルクス以上とする。
第14条「照明は、コートの真上では遮光されていなければならないし、いかなる発光体もあってはならない。また、コートのバック
バウンダリーライン上のいかなる位置から、反対側のバックバウンダリーライン上のいかなる位置を見通しても、その延長線上は
すべて遮光されていなければならないし、いかなる発光体もあってはならない。
さらに、今回のケースのような中断については、競技規則第16条第3項「プレーの中断」の項で、
(1)プレーヤーの責任ではない状況によって必要とされるならば、主審は必要と思われる間、プレーを中断することができる。
(2)特別な状況下では、競技役員長(レフェリー)が主審にプレーを中断するよう指示することがある。
(3)プレーを中断した場合、そこまでのスコアはそのまま有効となり、プレーを再開するときは、その点数から始める。
さらに、公認審判員規定第3条主審への助言、第6項「プレーの中断」で、
プレーを中断しなくてはならないときは、「プレー イズ サスペンディッド(プレーを中断します)」とコールし、
そのときのスコア、サーバー、レシーバー、正しいサービスコートとエンドを記録する。
そして、プレーを再開するときは、中断した時間を書き留め、両サイドのプレーヤーが正しいポジションをとっているかを
確かめて、「アー ユー レディ(準備はいいですか?)」とコールし、続いて「スコア」、そして「プレー」とコールする。
このたびのケース、「外からの光、つまり太陽光線がAのプレーを妨げている」ので、主審はすぐに競技役員長(レフェリー)を呼び、
状況を話し、光が入らないようにしなければならない。よってAの主張は認められる。
Bに対しては、状況を説明し、体を冷やさないようにして、遮光されるまで待ってくれるよう協力を求めることが必要だ。
ただ、「途中で止めてはいけない」ということ。「シャトルがインプレーでなくなるまでプレーを継続しなければならない」
(競技規則第15条)のは要注意。
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競技環境が整えられてプレーの再開となる。