実戦ルール(28)主審は観客に対して静かにするよう促すことはできるか?
まず、競技規則17条「審判員の責務と処置すべき訴え」
第1項、競技役員長「レフェリー」は、大会にかかわる全般を総括的に管理する。
第2項、主審は、そのマッチ(試合)、コートならびにその周辺の直接関係するものを管理する。主審には競技役員長(レフェリー) への報告の義務がある。
そして、この条項に関連して公認審判員規程第2条「審判員と判定」第6項で、「主審はコートならびにその周辺の直接関係するものを管理する。 主審の権限は、主審がそのマッチ(試合)開始前コートに入るところから、マッチ(試合)が終了後コートを離れるところまで存在する。
これらのことから、主審が管理するのは、そのマッチ(試合)、コートならびにその周辺の直接関係するものなので、言い換えると 「そのマッチ(試合)と競技区域」である。だから観客席や観客席の客は主審が管理する範囲外になる。つまりルール上は、 「主審には観客に対して静かにするよう促すことはできない」。管理することができるのは競技役員長(レフェリー)ということになる。
主審は、マッチをコントロールしてプレーヤーの集中力を戻し、速やかにプレーを再開、続行するために競技役員長(レフェリー)を呼び、 判定のことも含めて現状を報告し、観客に対して静かにしてもらうことを促すよう助言を求めることが妥当なのではないだろうか。
(~_~)公認審判員規程第3条「主審への助言」第3項の中に、主審は、競技役員長(レフェリー)の助けが必要な場合、 右手を頭上に挙げるとある。これを知っておいてください。

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