実戦ルール(20)ネット際でのブロックはフォルト?
このケースの問題点は、相手を妨害したかどうか。
マッチ(試合)中はお互いに打球を予測しあいながら動いている。今回は、ネット前でラケットを上げたことがポイントとなる。
競技規則13条「フォルト」に条項がある。その中、第4項にインプレーで、プレーヤーが
(2)ラケットまたは身体で、ネットの上を越えて、少しでも相手のコートを侵したとき
(3)ラケットまたは身体で、ネットの下から、相手のコートを侵し、著しく相手を妨害したり、注意をそらしたとき
(4)相手を妨害したとき、すなわちネットを越えたシャトルを追う相手の正当なストロークを妨げたとき
(5)プレーヤーが大声や身振りなどの動作をして、故意に相手の注意をそらしたとき
とある。今回のケースは(4)(5)にあたると考えられ、Bがネット前でラケットを上げた時点で妨害になる。
バレーボールのブロックとは異なり、バドミントンは、明らかな妨害行為だけではなく、 「故意に相手の注意をそらしたとき」もフォルトになる。

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今回、主審はBがネット前でラケットを上げた時すばやく「フォルト」をコールするべきだったというのが結論。

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