バドをもっと楽しむABC
 バドミントンに入部して4ヶ月が過ぎた。新人部員のみならず、後輩に質問されても困らないように先輩部員も確認しておこう。
[バドミントンの起源]以前、14世紀の人々が羽根を地面に落とさないように打つ遊びがあったことが確認されていることを紹介した。日本でも、室町時代や江戸時代に "羽根突き"が行われた様子が残っている。
 競技としての形式が整えられたのは1800年代後半、イギリスのボーフォード公爵の邸宅(バドミントンハウス)で瓶の蓋に使われたコルクに羽根を挿した モノをラケットで打ち合う遊びが広まったといわれている。今もその邸宅は現存しており、敷地内の広い庭園では、年に一度 馬術の国際大会で使用されている。
[日本のバドミントン]日本への伝来時期は定かでないが、羽子板を使った羽根突きとは別に、18世紀頃にはヨーロッパから長崎にラケットを用いた羽根突きの遊びが伝わったとされている。
 スポーツとして20世紀に入ってきたバドミントンは欧米人が多く住んでいた横浜、神戸、名古屋、大阪などで広がり始め、講習会を兼ねた試合も実施された記録もある。
 1883年にルールを統一するために、ロンドンにバドミントン協会が設立されて50年。1933年には翻訳された規則書が日本で発行され、日本バドミントン協会が 設立されたのが1946年。
 近年は日本代表選手の活躍や、個人競技への関心が高まる中、コロナ前には2018、19年の日本協会登録者数は30万人超となっている。
[バドミントンのルール]60年以上前のルールでは、フレーム内のストリング以外にシャトルが当たった場合は反則(フォルト)になっていた(1963年に削除)。サービスが白帯に当たってコート内に 入った場合(ネット・イン)はレットだった(1958年に改訂)。
 また、現在のラリーポイントになる前はサーブ権がないとポイントにならない、ダブルスはファースト、セカンドとサーブ権があるなどの点から、高校生の大会でも長時間に及ぶ試合が多発していた。
 サーバーのオーバーウエスト削除、打たれる時点でコート面から1.15m以下、オーバーハンド(ラケットヘッド及びシャフトがサービス時に下向き)の削除など の変更が2019年度に行われたのは記憶に新しい。
[バドミントンの魅力]トップ選手のスマッシュの初速は時速400キロを超え、その他のショットでもネット上を1、2秒間に数回シャトルが往復する展開も多く、球技の中でも スピードが非常に速いスポーツで、大きな魅力になっている。
 また、シングルスの運動量は、他の競技に比べても多い。試合時間も長いと1時間も超えるなど、スピード、パワー、スタミナ、気持ちの強さが要求されるスポーツだ。
[参加できる大会]高体連主催の試合(公式戦)、都道府県や市町村が主催する大会(オープン大会が多い)などがあり、特に公式戦では
  地区大会(光南は備前支部岡山地区に所属) → 県大会 → ブロック大会 → 全国大会 へとつながっている。
公式戦の年間スケジュールは、
 ・春季大会(県・単)[県総体予選]→支部大会(団体・複)[県総体地区予選]→県総体[中国・全国・国体予選選考]→中国選手権大会→高校総体(インターハイ)→(全日本総合)
 ・国体予選[県総体ベスト8]→中国ブロック(国体予選)→国体
 ・全日本ジュニア予選(県・単複)→全日本ジュニア→(全日本総合)・(世界ジュニア)
 ・秋季地区大会[県秋季大会予選](団体・複)→県秋季大会→中国選抜大会→全国選抜大会
 ・新人大会(県・複A・B)
[主な国際大会]トマス杯&ユーバー杯:世界一の男女別団体戦、スディルマン杯:世界一の男女混合の団体戦、世界選手権:個人種目の世界一、 BWFワールドツアー:レベル別に開催される賞金大会、オリンピック、アジア大会:他競技も行われる総合スポーツ大会、世界ジュニア:19歳以下が出場する世界大会

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