★ラケットを持つ前に「ビジョン・トレーニング」
シャトルを追う選手の視野が狭いと、シャトルを追うときに頭が落ちていたり、アゴが上がっていることが多い。これは、「アゴを締めるとシャトルが見えない」
のは目を動かして見ていないことから起こる。目を動かす「ビジョン・トレーニング」を続けることで感覚全般を鍛え、体のブレを整えることができる。
パフォーマンスは"脳"が決めるが、その際の目で見るというアプローチが非常に重要になってくる。日常は無意識に目を使っているが、この力を育むことで
様々なスキルアップにつながっていく。
※アゴが上げて顔全体でシャトルを追っていると、頭の前でシャトルをとらえられず打点が遅れ、体の軸がぶれると体重移動を使った打ち方ができない。
[STEP 1]目を動かす
立った状態で親指を立て、ツメを見る。頭を動かさずに眼球を動かして見ること。
(1)左右 片手の親指を立てた状態で腕を左右に動かす。目線は親指のツメに...
(2)上下 指は体の中央に置き、腕を上下に動かす。目で親指のツメを追う...
(3)円を描く 顔の前で円を描くように腕を動かす。目で親指のツメを追う...
(4)8の字 顔の前で「8」を横に描くように大きく腕を動かす。目で親指のツメを追う...
(5)遠く←→近く 指を顔の中央に。「腕を前方に伸ばす→ヒジを曲げて眉間近くまで近づける」を繰り返す。目は親指のツメを追う...
(6)左右 左右両手の親指を顔前に置き、右←→左 と交互に見る。
(7)上下 左右両手の親指を上と下に置き、上←→下 と交互に見る。
(8)対角線 右斜め上、左斜め下に親指を置き、交互に見る。逆も行う。
[STEP 2]目のジャンプ体操
足のバランスを変えた状態で、ジャンプさせるように両手のツメを交互に見る。頭を動かさずに眼球を動かして見ること。
(1)足を前後に ふらふらしないように。両手を左右、上下、斜め対角線、その逆 にセットして行う。
(2)遠近 足を前後に、ふらふらしないように。「片腕を前方に伸ばす←→もう一方はヒジを曲げて眉間近く」リズムを取りながら遠近交互に見る。
(3)ランジしながら (1)(2)の前後に少し負荷をかけてランジの状態で行う。体幹のバランスと同時に目を動かすことに慣れる。
[STEP 3]どっちジャンプ
2人組で、相手に指示された方向にジャンプ。タッピングで(左右の足を細かく動かす)。
(1)目線はぶらさず、ランダムに指示された瞬間に...左・右はヒザをその方向に。上はジャンプして頭上で手を合わせる。下は膝を曲げて屈む。
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