バドミントンの競技規則第1条・第1項に「コートの大きさが規定されているが、コートマットを床に敷いたときに正確にこの通りでないといけない。
ラインの幅は40mmと決まっていて、色も白か黄色を基本にしている。この他、日本協会用具器具検定審査規程には「コート内、外の色はそれぞれ一色であることが望ましい」と
あるので、マット全体が同じ色で統一されている。よく目にするのは緑だが、競技規則には明確な記述はないので、海外では青や赤などのコートマットもある。ナガセでは
眩しさを感じる色などはプレーに影響を及ぼす可能性があるので、普段使い慣れている緑色のコートマットを製造しているとのこと。
コートマットの表面は”塩化ビニール樹脂”で、その内側はポリエステル短繊維、一番内側にスポンジのように柔らかい”塩化ビニール発砲体”から構成されている。
表面は少しザラザラしていて、小さなデコボコで激しい動きでも滑らずにプレーできる。
滑りにくい特徴のほかの性能は?
一番内側の塩化の発砲体がスポンジのような働きをしており、衝撃を吸収して選手の足の負担を軽減させている。この衝撃吸収にも基準があり、基準をクリアーしないといけない。
毎日の練習でも蓄積される足やヒザの疲労を軽減できるのだけれども、コートマットは1枚100万円もするので、私立の強豪校以外ではなかなか学校で購入できない代物だ。
1枚の総重量は、200kgを超えるので4分割されていて、4本をロール状にして保管するようにしている。つなぎの部分は、裏をテープで留めている場合もあるが、ナガセでは
特許を取っている特別なファスナーを使っているそう。ファスナーでつなげるときは、先端の噛み合わせが1目盛り違っても5mmのズレが生ずるので最初が肝心。
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