廣瀬栄理子の「お悩みを解決!」
 ねらったコースにシャトルが飛ばない、思うように上達しない...練習を始めたばかりのビギナーや数ヶ月の初級者に多い悩み。 三洋電機やヨネックスでプレーをし、全日本総合単で3連覇や全英OP準優勝(単)など活躍、現役引退後は日本B代表の指導などに当たってきた 廣瀬栄理子の「お悩みを解決!」でスッキリして練習しよう。

Q1]シャトルがまっすぐ飛ばずに、横や斜めに行ってしまう。
 ans. スイングの最後で、飛ばしたい方向におなかを向ける。
 打つことに意識がいきがちでヒットの瞬間に力が入りすぎ、打った後に体が横を向いてしまう場合が多い。ポイントとしては、自分が飛ばしたい方向に 体がぶれないように意識しながら最後におなかを向けると、おなかを向けた方にシャトルは飛んでいく。
 力を入れるタイミングも重要で、しっかりシャトルを飛ばそうとして、スイングの最初から最後まで力が入ってしまうケースも多い。
打つ瞬間だけグリップを握り込んで、力を入れてシャトルをとらえよう。

Q2]クリアーが奥まで飛ばない。
 ans. 力の入れ抜きと全身の連動を意識しよう。
 クリアーは打つときの入れ抜きが非常に大切。「飛ばない」人の多くは、力がずっと入っていてスイングの最初から最後まで力を抜くところがなく、 ヒット時に正しく力が伝わらないことが多いようだ。
フォームが変われば相手に読まれてしまうので、常に同じフォームで打ちことを心がける。
 ポイントとしては、まずは手だけではなく、全身を連動させて打つことを意識する。
 もう一つは、体を半身にして後ろに引くこと。それにより、後ろから前へ体重移動がしやすくなるので、シャトルに大きな力を伝えやすくなる。 シャトル投げなどで、体の使い方や力の入れ方を身につけよう。

Q3]ラリーがなかなか続かない。
 ans. 反復練習でミスを減らそう。
 ラリーが続かない選手に多いのは、自分が打ったシャトルを見過ぎているケース。そうすると、あとの準備が遅くなってしまう。もちろん、 どこへシャトルが飛んだか見る必要はあるが、打った後はできるだけ早く構える。相手から返球されるので、ラケットを直ぐに上げて構えることが大切。 しっかり構えることで相手のことも見るようになり、次の素早い対応にもつながって、ラリーも続くようになるだろう。
 また、ラリーが続かない選手に共通するのは、すぐにミスをすること。反復練習をすることも解決策の一つ。 ミスをしないように練習からしっかりと意識することが大切だ。
 コートをしっかりと動けないこともミスの要因なので、フットワークの中にシャトルを打つ動作を組み合わせた実践的な練習を普段から行って スタミナを付けることも大切になってくる。しっかり動ければミスは減ってくるもの...。

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