羽根に浪漫を込めて[インドネシア共和国]
 バドミントン強豪国のお国事情や戦績、名プレーヤーなどの紹介・・・1回目はインドネシア共和国。
 東南アジアの南部に位置するインドネシア共和国、総面積は日本の約5倍。人口は約2億5500何人で世界4位。
赤道直下で熱帯雨林気候。陽気で優しい国民性、ほとんどの人が宗教(イスラム教を中心にキリスト教、ヒンドゥー教、仏教・・)に属している。 ビーチリゾートとして知られるバリ島は日本でも人気の観光地である。
米、バナナの生産量は世界第3位、絶滅危惧種が世界4位と多いのも特徴である。
[スポーツ]
 国技はバドミントン。これまでオリンピックや世界選手権で獲得したメダルのほとんどはバドミントンであり、世界で活躍する選手はスタートして扱われている。  最初の世界一は1958年、初参戦の第4回トマス杯(男子)。以降1960〜70年代に黄金時代を築いた。トマス杯は計13回の優勝、6回の準優勝、 7回の3位。ユーバー杯(女子)も優勝3回、7回の準優勝、6回の3位。特に70年代は当時世界一だった日本のライバル国として決勝を争った。
世界選手権の優勝も23と中国に次ぐ第2位で、そのうち男子の単が6、複10、女子単2、混合複5。

[愛される選手が多数]
 なんといっても1970年代全英OP男子単8回優勝のルディ・ハルトノ、貴公子リム・スイキンなど世界的にも有名。 1990年代、日本でも人気のあったハリアント・アルビ、バルセロナ五輪女子単優勝のスシ・スサンティ、アトランタ五輪男子複金メダルの リッキー/レキシー組、シドニー五輪金メダルのトニー・グナワン/チャンドラ・ウィジャヤなど国民に愛されたスター選手たち。
 近年は、2004アテネ五輪、2005世界選手権男子単を制した優勝のタウフィック・ヒダヤットが世界のファンを魅了する名プレーヤーとして 輝きを放った。

[五輪成績]
 インドネシアは五輪メダル総数19。シングルスの成績は、1992バルセロナの初めての五輪で、男女単がアベック優勝、特に男子単は金銀銅の3つのメダルを獲得。 その後も2000シドニーで銀、2004アテネではタウフィック・ヒダヤットの金と続いている。
 女子は1996アトランタ単で銀、銅。その後は2008北京で銅のみで、スター選手不足が続いている。
 ダブルス、過去7大会で3個の金メダルは男子複の1996アトランタと2000シドニー[前出]、2008北京のキド/セティアワン。 混合複もシドニー、北京で銀メダル、リオ大会で念願の金を獲得しているが、女子複は7大会でメダルゼロ。中国、韓国の壁に阻まれている。

[東京に向けて]
 メダル候補は、男子複のギデオン/スカムルヨ、セティアワン/アッサン、女子複のポリイ/ラハユ、 男子単のアンソニー・ギンティン、ジョナタン・クリスティ

△もどる