東京2020に向かって
[9]11人の代表が出場した・・・2012年 ロンドン大会
第30回オリンピックロンドン大会のバドミントン競技は伝統ある全英OPの聖地、ウエンブレー・アリーナが会場。
この大会では中国が5種目全てを制した。また、女子ダブルスで藤井&垣岩が日本史上初の銀メダルに輝いた。
前回の北京大会で3種目を制した中国が、記録を更新し5種目の完全制覇を達成した。
男子シングルスの林丹が同種目初の連覇。決勝も北京と同じライバルであるリー・チョンウェイ(マレーシア)を2−1破った。
女子シングルスも中国選手の決勝、5大会連続優勝を達成した。中国は金5、銀2、銅1、続いてデンマーク(銀1、銅1)、
マレーシアと日本が銀1、韓国、インド、ロシアが各銅1となっている。
11名が出場した日本は、女子ダブルスの藤井瑞希/垣岩令佳が日本史上初の銀メダル。末綱聡子/前田美順は予選敗退。
男子シングルスの佐々木翔がこの種目初となる5位、女子シングルスで大学生の佐藤冴香が予選リーグを突破してベスト16。
その他、男子ダブルスの佐藤翔治/川前直樹、男子シングルスの田児賢一は予選リーグ敗退。
混合ダブルスの池田信太郎/潮田玲子は予選リーグ敗退ながら、日本勢初の1勝を上げた。
朴柱奉監督就任から8年、強化を図った成果がさらに前進しているのを印象づけた。
この大会で採用した予選リーグ・決勝トーナメントの試合方式が思わぬ混乱を招いた。女子ダブルス予選リーグ最終戦で、
決勝トーナメントの組合せが有利になることをねらって、わざと負けようとした4ペアが無気力試合として失格になった。
これにより金メダル候補の於洋/王暁理(中国)が姿を消した。4年後のリオでは予選リーグ・決勝トーナメントの実施方式が見直されている。
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