コート後方から相手を崩す
 相手を奥に押し込めることがシングルスの基本の戦い方。初級者の時は、まずクリアで相手を動かすことを意識しよう。 その上で落とすショットを効果的に使おう。
 1試合の戦いで序盤・中盤・終盤とすべてのショットをまんべんなく使うだろうか。決め球は終盤の勝負所とか、体力を使うスマッシュやクリアは序盤では あまり使わず、体力温存を図る、などいろんなタイプがある。
 ただし、クリアを続けるのが苦しいからといって、体力的に楽なドロップなどで、すぐ仕掛けるのはよくない。
初級者や女子はなおさら、クリアで相手をしっかりコート奥へ押し込んで動かすこと。その上で落とすショットを使うと相手を崩しやすくなる。
なぜ、クリアで押すといいのか、それは時間的に余裕ができて自分の準備を整えることができるだけではなく、相手の対応力や力量がわかるからだ。 最近の男子のトップ選手のようにコート奥に相手を押してもスマッシュを決められるため、高い軌道のハイクリアと速く低いドリブンクリアを打ち分けていこう。

ハイクリア
 半身になって、きちんと打球の下に入ったら、腰を回しながらスイングへ。ヒジを上げて高い打点でシャトルをとらえること。
ドリブンクリア
 スピードがあるぶん相手を動かすことができるが、高さを間違えると、相手にカウンターで反撃されるので要注意。
 大切なのは、相手の身長やジャンプ力によってクリアの高さを変えること。

スマッシュ打ち分ける
 ハーフスマッシュ全力スマッシュを使い分けてる。
ハーフスマッシュは、全力でスマッシュを打たずに7割ぐらいの力で。全力スマッシュより難しいが、相手の予想より前へ落ちるので崩しやすい。
最初からゆっくり振ると相手に分かってしまうので、振り抜く瞬間に力を抜く。ただ、初級者は、ハーフスマッシュを覚える前に 全力で打つスマッシュをしっかりと練習しておこう。しかし、試合で10割の力で打つと、打った後に自分の足が止まりやすい。相手のクロスへの 返球に反応が遅くなるので要注意。

●実際にコート後方から攻めるには
 クリアで相手をストレートに追い込んだ状態から、相手の返球がやや浅くなったらストレートのハーフスマッシュを沈める。 相手の体勢が崩れれば返球はストレートが多くなる。その次を、クロスの全力スマッシュで決める。西本拳太が得意なパターン。
「ハーフスマッシュを短く沈める」のが重要で、浮いたり球足が伸びすぎると相手からの返球自由度が高まるので注意する。

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