世界トップの技術に学ぶ
 世界のトップレベルで活躍する選手のフォームには、うまくなるヒントが詰まっている。選手に共通するのは、みんなフォームが綺麗なことである。
 ビギナーにとってトップ選手のきれいなフォームをマネするのは、とても大事だ。そのためには、まずは自分の好きな選手、あこがれの選手を見つけ、 「すごい!」「なんでこんなショットが打てるんだろう。」「どうしてミスが少ないんだろう」など、「なぜ」「どうして」を大事にしていこう。
すると、マネしながら徐々に自分のものにする中で「もっと腕を振ったらどうだろうか」「もう少し踏ん張って打ってみよう」と、次へと見えてくるものがあるハズ。

ビクター・アクセルセン(デンマーク)の「カット」
 スマッシュと見せかけて相手の手前でスッと落ちるカット。しっかりとジャンプして打つことで、相手の足が止まり、決定力が高まる。
ラケットを大きく引き、ヒジを支点に大きくスイング。



 が、インパクトの直後ヒジを曲げて(ヘッドが真下に向いている)コンパクトに振り切っている。 大きなテークバックで相手に強打が来ると思わせ、重心を落として構える相手の前に落ちるので有効になる。もちろんスマッシュも打てるのは当然だが・・・。

 ただ、ビギナーにとってはジャンプしながら打つのは難しいので、まずは跳ばずにしっかりとカットの練習をしてからジャンプを入れて練習しよう。 このときカッコつけて跳ぶのではなく、体のバランスを意識して跳ぶことが最も重要だ。

周天成(台湾)の「ロブ」
 バック前に落とされ、低い位置で打たされた場面。苦しい体勢の中で両足のスタンスを広くとり、左手を使ってバランスを取っている。
重心も下がって、シャトルをしっかり見ている。

手首を返すことで、クロス方向へ飛ばすこともできる。

最後は右足で踏ん張り、次のブレーへとつなげる。

 ビギナーにやりがちなのが、シャトルを見ないでネットの向こう側の飛ばしたいコースを見てしまうこと。これでは 正確にシャトルは捉えられない。また、インパクト後、周選手は左足をあまり変えずに右で蹴っているが、筋力が伴っていない場合は、左足を右足に引きつけて、 左足でコートを蹴った方が素早く次のプレーへと動ける。

リー・チョンウェイ(マレーシア)の「ヘアピン」
 フォア前の例。最初は「上体のライン」やや前傾のまままっすぐに伸びているのが分かる。

 次に左手を後方に伸ばして体全体のバランスを取りながら、右足をカカトからコートにつくことで安定した打ち方ができる。

 ほぼ右腕を伸ばした状態のままで肩くらいの高さでシャトルをとらえている。

 ビギナーは、腕を伸ばしながら、あるいは振りながら打つケースがみられる。これはラケットが動くことにより、ヒットの時にブレが生じてしまう。 最初から伸ばして打つ方が理にかなっているといえる。

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